タマゴクロバチ亜科 Trissolcus itoi Ryu(改題)
* 2013.07.05・追記とタイトル修正 *
翌日の記事に載せた標本画像から、ひげぶとさんが Trissolcus itoi Ryu に間違いないことを確認してくださいました。この種名はひげぶとさんに献名されたものだそうです。はじめ ?Trissolcus sp. としていたタイトルに種名を入れました。
サクラの葉裏のカメムシ卵に乗っていたタマゴクロバチの一種です。触角を見れば雌のようですが産卵するようなそぶりは見せず、卵はすでに寄生を受けてかなり時間が経過しているように見えます。この雌は何をしようとしているんでしょうか。
卵はカメムシ科のものだと思います。このような卵に寄生するタマゴクロバチはこれまでに何度か(Telenomus gifuensis、Trissolcus sp.、Trissolcus japonicus など)出していますが、そのいずれとも違う種のようで、いろいろ比較しているうちに先日のそらさんのブログに登場したTrissolcus itoiに似ていることに気付きました。体型や脚・触角の配色など一致点が多いと思うのですが、とりあえずタイトルは?Trissolcus sp.としておきます。
この卵塊はそのまま自宅に持ち帰りました。
続きは明日の記事で。
(2013.06.25・神戸市中央区)
| 固定リンク
「膜翅目」カテゴリの記事
- モチノキタネオナガコバチ(2019.07.27)
- ナガコバチ科の一種(?Metapelma sp.)(2019.07.23)
- ウスマルヒメバチ亜科の一種(Lissonota sp.)(2019.07.18)
- フサトビコバチの一種(?Cheiloneurus sp.)(2019.07.12)
- アミメアリ(2019.07.04)
コメント
おちゃたてむしさん、こんばんは。
今アップされている映像だけでは種の同定はかなり難しいですが、中胸背板の印刻と後部の溝(notauli)の有無、小楯板(scutellum)の印刻が分かれば確実な同定が出来ます。
以下のサイトに、欲しい情報をアップしましたのでご確認下さい。
http://twitpic.com/d0q9mz
投稿: ひげぶと | 2013年7月 4日 (木) 18時44分
ひげぶとさん、こんばんは。
肝腎のところがピンボケですみません。
明日の記事に標本写真を出すつもりですのでご覧下さい。
投稿: おちゃたてむし | 2013年7月 4日 (木) 21時27分