セミヤドリガの幼虫と成虫
セミヤドリガの幼虫をお腹にくっつけたアブラゼミです。
セミヤドリガは特にヒグラシに寄生することが多いそうですが、この公園にはヒグラシはいません(ごく稀に声を聞くことはありますが)。
その代わりなのかどうか、このアブラゼミやミンミンゼミについているのをたまに見かけます。 クマゼミではまだ見たことがありませんが、翅が不透明なアブラゼミでは外からは見えにくく、また木の幹などについた白い繭は結構見かけるので案外寄生率は高いのかも知れません。
セミの翅に隠れてよく見えませんが、少なくとも4匹はついているようです。大きさと、白い蝋物質に覆われていることから終齢だと思います。この段階でセミを捕えると幼虫は糸を引きながら落下し、そのまま繭造りを始めたりするそうですが、実際林の中を歩いていて頭上からこの幼虫が降りて来るのを見たことがあります。ただしこの時は数回フラッシュを光らせているうちにセミが飛んで逃げてしまいました。
(2013.08.09・明石公園)
ついでに5年前に同じ場所で撮った成虫の写真を出しておきます。
木の幹をひょこひょこ歩いていたので産卵場所を探す雌かと思ったのですが、保育社の図鑑には「雄の触角は両櫛歯状」とあるのでこれも雄でしょう。大きさは測っていませんが、だいたいアミガサハゴロモくらいだったように思います。
(2008.08.31・明石公園)
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