トゲコナジラミの一種(Aleurocanthus sp.)
* 2013.10.01・追記 *
Hepotaさんに検体をお送りして調べていただいたところ、とりあえずミカントゲコナジラミとして問題なさそうだということです。Hepotaさんの製作されたプレパラート標本の美しい画像がこちらで見られます。
カラタネオガタマのコナジラミ成虫です。
昨日のシリベストリコバチと一緒に出すつもりだったのですが記事が長くなったので分けました。
写真でみた限りではミカントゲコナジラミAleurocanthus spiniferusやチャトゲコナジラミA.Camelliaeと区別がつきませんが、寄主植物が違うのでおそらく別種なのでしょう。
以前の記事に「コナジラミ写真集」の管理人のHepotaさんからいただいたコメントによれば、オガタマ属のMichelia champaca (金香木、チャンパカ)につくAleurocanthus属のコナジラミとしてA.inceratusとA.rugosaの2種の記録があるそうで、カラタネオガタマが中国から渡ってきた際にこのあたりの種が一緒にくっついてきた可能性もあるのではないか、ということです。
他種のコナジラミでもよく成虫がこんな風に仲良く並んでいるのを見かけますが、何のためなんでしょう。体の大きいものと小さいものがペアになっているのを見ると雌雄の交尾行動のようにも思えます。翅端までの長さは小さい方で1.1mm、大きい方が1.4mmほどです。
こちらでも2匹が寄り添っていて、1匹がしきりに翅を開いたり閉じたりしていました。
(2013.09.12・奥須磨公園)
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コメント
こんばんは。
Dooleyのサイトで、 A. inceratus と A. rugosa の標本写真が見れました。
下のサイト(Javaが動きます)で、右上のパンのAleurocanthusの左側に2つのアイコンがありますが、その左側のやつをクリックすると別ウインドウが開いて画像が出ます。上の方にボタンがいくつか並んでますが、一番右側のボタンをクリックすると、種の選択ができます。
http://keys.lucidcentral.org/keys/v3/whitefly/Aleyrodid%20Pupal%20Key%20to%20the%20Genera.html
A. rugosaは白なので違ったようです。A. inceratusともなんか違う感じですね。
ミカントゲであったとしてもホストは未記録のようですし、もし検体を送っていただけるようでしたら調べてみたいと思います。冬の方が暇なのでありがたいですが、採れないかもしれませんね。
投稿: Hepota | 2013年9月23日 (月) 00時37分
Hepotaさん、こんばんは。
さすが、いろんな情報源を開発しておられるんですね。
透化標本の画像から生体を想像するのは私には難しいですが、確かにどちらも似ていないように見えます。
やはりミカントゲかチャトゲなんでしょうか。
お調べいただけるのでしたら喜んで検体をお送りいたします。ただ冬場にも蛹殻のたくさんついた葉が残っているのは確かですが、中身が詰まっているのかどうか、よく見ていません。
とりあえずメールを差し上げます。
投稿: おちゃたてむし | 2013年9月23日 (月) 20時24分
こんにちは。
検体送っていただきありがとうございました。
調べてみましたが、とりあえずミカントゲコナジラミとして問題なさそうです。チャトゲはちょっとおいといて…
写真集の方に載せたいのですが、成虫と寄生蜂の写真をお借りしてもよろしいでしょうか?
投稿: Hepota | 2013年10月 1日 (火) 13時25分
Hepotaさん、こんばんは。
お調べいただきありがとうございました。
やはりミカントゲですか。同じハチが寄生するのも当然ですね。
写真はどうぞ使って下さい。
投稿: おちゃたてむし | 2013年10月 1日 (火) 20時02分