ヨコヅナサシガメの幼虫・脱皮
アラカシの幹に掛かった樹名板の陰で脱皮中のヨコヅナサシガメの幼虫です。見つけた時には周りを沢山の他の幼虫が取り囲んでいたのですが、カメラを近づけると皆退散してしまいました。
このサシガメの幼虫は集合性が高く、狩りのために分散することはあっても特に羽化や脱皮の際には必ず元の集団の中に戻って来るようです。外敵に対して最も無防備な時期を捕食性の同族(多分兄弟姉妹)に守られてやり過ごすことが出来るというのはおそらくこの種にとって大変有利な点で、サシガメ類の中では際立って繁栄している一因ではないかと思います。そしてそれが可能なのは捕食性昆虫によく見られる共食いを有効に抑えることに成功していればこそなのでしょう。(2011.10.16の記事へのezo-aphidさんのコメント参照)
(2013.09.23・明石公園)
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