セグロカブラハバチの交尾
クサギの葉で交尾していたハバチです。セグロカブラハバチでいいと思います。
左の大きい方が体長約6.5mmで、こちらがおそらく雌でしょう。右の小さいのは5.2mmくらいです。
近くの葉にいた別個体です。
ところでこのハバチはいつもクサギの葉の上に多く集まっているのを見かけるのですが、食草は全く別のアブラナ科の植物だそうです。食草でもないクサギの葉に集まるのはなぜなのかと思ってちょっと調べてみると、その理由について2種類の研究成果が公表されているようです。
一つはクサギの葉の腺状突起を食べることによって、それらに含まれる化学物質がハバチの体内に蓄積され捕食者に対する忌避物質となるというもの、
もう一つは同じく腺状突起を食べたり花外蜜腺から分泌される蜜を舐めたりすることによって生殖能力が高まり成熟卵が増加するというものです。
これらは同じAthalia属のカブラハバチやニホンカブラハバチに共通する習性だそうですが、「カブラハバチ・クサギ」などと検索すると記事や論文が出てきますので興味のある方は覗いてみてください。
(2013.09.06・明石公園)
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