カマバチに寄生されたヨコバイ類の幼虫
* 2013.09.28・追記 *
ヨコバイ幼虫の腹部から覗いているのはカマバチの幼虫そのものではなく、larval sac と呼ばれる幼虫の分泌物?であることをezo-aphidさんから教えていただきました。そのコメントにあるBugGuide.NETのサイトでは幼虫本体の写真も見られます。
以前このブログに寄生虫らしきものを背負ったキボシマルウンカの幼虫の写真を載せたことがあって、その寄生者の正体がカマバチの幼虫であることをAclerisさんに教えていただきました。
下はクサギの葉にいたヨコバイ類の幼虫ですが、腹部からなにやら白い塊がはみ出していて、これもやはりカマバチの(先の記事よりかなり若齢の)幼虫なのではないかと思っています。
カマバチの成虫は以前に一度だけ同じ場所で、クモの糸に絡まったそれらしきハチの残骸を見たことがあるだけで、生きた姿はまだ見たことがありません。寄生されたヨコバイ幼虫は体長約2.2mm、ネット上の画像との比較ではリンゴマダラヨコバイに似ているようですが、一致しない点もあって決められません。
(2013.09.23・明石公園)
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コメント
「 Larvae of Dryinidae 」とネット検索すると、Bugguideのサイトでカマバチのホントの幼虫が見られます(腹節があります)。そこの寄主の腹部についてる黒い物体はlarval sac
(たぶん幼虫の分泌物?)と呼ばれる待避所で、幼虫本体ではありません。ここの事例では白いのですが、このヨコバイ類の後脚のトゲからみて、やはり幼虫ではなく、larval sacだろうと思います。このような後脚でゴリゴリこすられたら、裸のカマバチ幼虫では傷だらけになりそうなので。
投稿: ezo-aphid | 2013年9月27日 (金) 22時07分
ezo-aphidさん、
先に日本語の「カマバチ幼虫」で検索していたのですが画像が少なくてがっかりしていたところです。さすがに海外サイトではたくさん出てきますね。
larval sacは幼虫嚢とでも訳すんでしょうか。確かに上の写真ではヨコバイの後脚が容易に届く場所なので何か覆いがなければ柔らかい幼虫は耐えられないでしょうね。
以前キボシマルウンカ幼虫に寄生しているのを見たときも体節が見えないのを不思議に思ったのですが、理由がよく分かりました。ありがとうございました。
投稿: おちゃたてむし | 2013年9月28日 (土) 07時00分