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2013年9月16日 (月)

?サキグロホシアメバチ(?Enicospilus ramidulis)(改題)

 * 2013.09.18・画像追加と記事修正 *

ezo-aphidさんからのコメントによれば前翅縁紋下部の無毛・透明部(funestra)やその中にあるキチン板(sclerite)の形や大きさ、位置関係が種を判別する大きな手がかりになるそうですので、役に立つかどうか分かりませんがとりあえず問題の部分の拡大画像を追加ました。また体長の見積もりを誤っていましたので修正しておきました。

* 2013.09.19・タイトル変更 *

「日本産ヒメバチ目録」の管理人さんにezo-aphidさんからご照会いただいたところ、おそらく Enicospilus ramidulus(Linnaeus,1758)サキグロホシアメバチではないか、とのご意見でしたので、タイトルを変更して(とりあえず?付きで)種名を入れました。

足元からひらひらと飛び立って近くの葉に止まったアメバチの一種です。
体長14mm19mmくらいで、腹端から産卵管らしきものが覗いているので雌でしょう。
前翅の縁紋のすぐ内側にある透明部分と、その中に見える大小二つの紋の形が以前に掲載した
Enicospilus concentoralis によく似ているので、同じEnicospilus属(ホシアメバチ属)の一種ではないかと思います。

_dsc69502

_dsc6971

* 2013.09.18・追加画像 *

_dsc69822

(2013.09.06・明石公園)

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膜翅目」カテゴリの記事

コメント

Enicospilusで検索したところ、北米のサイトに出会いました。
縁紋下部の「釣り針」が見える無毛・透明部は、funestraというそうです。Enicospilus属では、そこには3個のキチン板(sclerite)があるのを基本としていて、それらの形や大きさと位置関係が種を判別する大きな手掛かりのようです。
www.amentinst.org/GIN/Ophioninae/wings.php

この種でも、小点と大斑+長線という3個があるようですが、拡大平面で見ないと標本との比較は難しそうですね。(「ヒメバチ目録」で試してみましたが、全種が登載されてはいませんし、・・・・・・)

投稿: ezo-aphid | 2013年9月18日 (水) 14時10分

ezo-aphidさん、こんばんは。
やはりこの「釣り針」が重要なんですね。
「ヒメバチ目録」の標本写真は一通り比べてみたのですが、この部分がはっきり見えるもので私の写真に一致するものは無いように思います。
参考までに問題の部分を強トリミングしたを追加しておきます。但し翅がカメラに対して傾いているので、形が画面の上下方向にかなり圧縮されています。

投稿: おちゃたてむし | 2013年9月18日 (水) 20時46分

「ヒメバチ目録」の管理人さんに伺ってみましたところ、「おそらく、Enicospilus ramidulus (Linnaeus, 1758) サキグロホシアメバチではないかと思います」とのご意見でした。目録には写真は載っていませんが、欧州からこちらまで広域に分布するためか、ネットには画像が見つかりますね。

投稿: ezo-aphid | 2013年9月19日 (木) 12時06分

ezo-aphidさん、こんばんは。お手数おかけしました。
250年も前にかのリンネが記載していた種なんですね。
「おそらく」ということですので一応疑問符付きで種名を入れておきます。
ありがとうございました。小西先生にもこの場でお礼申し上げます。

投稿: おちゃたてむし | 2013年9月19日 (木) 20時38分

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