イタドリオマルアブラムシ
イタドリの葉裏のイタドリオマルアブラムシです。
以前には自宅近くの公園でよく見かけていたのですがなぜかここ数年目にすることがなく、この日標高400mの山の上で久しぶりに撮影することが出来ました。
真ん中の無翅成虫が体長1.5mm、一番小さい幼虫が0.7mmくらいです。
丸々とした黄色い体と背中の大きな黒い紋のおかげで私にもひと目で分かる数少ないアブラムシの一つです。
ざっと見たところでは成虫や大き目の幼虫はほとんどが主脈や太い支脈に集まって吸汁しているのに対して、若齢の幼虫は葉の裏面の平坦な部分に広く散らばっているようです。推測するに、小さな幼虫の未熟な口器は太い葉脈に歯が立たず、毛細血管のような細い葉脈では成虫の腹を満たせない、ということでしょうか。
(2013.10.01・森林植物園)
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コメント
おー、美人ぞろいですなぁ。黄色と黒のコントラストがきれい、ぷっくり丸い姿がかわいらしい種と思ってるアブラムシです。成虫でも尾片が突出しないので、「オマル」の名があります。腹部に黒紋があるものは成虫(のはず)で、発達程度に変異があるようですね。
水飲み場で横ならびしてる動物たちを思わせます。口針は体長に見合った長さなので、成虫は維管束が深くにある太脈を利用できるのではないかと思います。
投稿: ezo-aphid | 2013年10月 6日 (日) 08時13分
ezo-aphidさん、こんばんは。
ほんとに、艶やかなお肌のふっくら美人ですね。
なんとなく全体の体型が丸いので「尾丸」だと解釈していて、他種のように尾片が突出していないということには気づきませんでした。
きれいに並んだ姿は確かに家畜の群れを思わせますが、甘露を貰いに来るアリ達にはとりわけそう見えることでしょうね。
投稿: おちゃたてむし | 2013年10月 6日 (日) 19時25分