クチキレウキガイの一種
しばらく新たな仕込みの出来ない状態が続いていますが、忘れられるといけないので古い写真で一度更新しておきます。
近所の海岸で採ってきたクチキレウキガイの仲間です。
渦巻状の殻を見て分かるように巻貝の仲間ですが、鰭状の足を振り袖の様に打ち振ってよく泳ぎます。殻の外に板状に伸びている部分は竜骨板と言って、この仲間の特徴だそうです。殻も体もほぼ無色透明で、シャーレの中を泳いでいるのを実体顕微鏡で眺めているととても美しいものですが、撮った写真を見ればちょっと幻滅します。
撮影倍率の記録を失くしてしまって正確な大きさは分かりませんが、殻の径が1mm足らずだったと思います。手元の図鑑を見ればこの仲間は殻径が2mmから3mmくらいのものが多いようなので、これはまだ子どもなのかも知れません。
頭に付いている二つの黒点は眼だと思いますが、ちょっといびつな形です。
「クチキレ」の由来は殻口にある楔形の切れ込みなんだそうですが、この写真でそれが見えるような、見えないような・・・。
(2008.11.20・西舞子海岸で採集)
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コメント
これだけの長いお休みは珍しいことなので、どこかへお出かけしたのかと思ってました。
晩秋に発生する虫たちなら、この夏の気象は影響がなさそうに思うのですが。ダメですかねぇ。
投稿: ezo-aphid | 2013年11月25日 (月) 22時54分
ezo-aphidさん、おはようございます。
気にかけていただいてありがとうございます。
ちょっと事情があって休日がつぶれてしまったもので、しばらく虫撮りに出かけられませんでした。
来週には再開できると思いますので、よろしくお願いいたします。
投稿: おちゃたてむし | 2013年11月26日 (火) 06時39分
こんにちは、
おちゃたてむしさんのブログを忘れてしまうことはありませんが、更新がないのはヤッパリ残念です。
ネタ切れと言いつつも、ひっくり返せば秘蔵の写真が眠っているのではないかと、密かに持っているのでした(^^)。
投稿: そら | 2013年11月26日 (火) 12時25分
あっ、間違えました。
「・・・密かに持っているのでした(^^)。」→密かに思っているのでした(^^)。
もうじき12月、今年は是非ともフユシャクのメスを撮って載せて下さい。
投稿: そら | 2013年11月26日 (火) 12時28分
そらさん、こんばんは。ご支援ありがとうございます。
頼みの綱の「秘蔵の写真」も過去のネタ切れ対策であらかた放出してしまいました。それに、どうせ載せるなら新しいものの方がいいですしね。
フユシャクはこれまであまり縁がなくて、雌を撮ったのは数えるほど、交尾中に至っては一度も見たことがありません。
やっぱりそらさんのように早起きが出来ないと難しいんでしょうね。努力してみます。
投稿: おちゃたてむし | 2013年11月26日 (火) 20時32分
フユシャクの交尾などは、むしろ夜間の方が良いかもしれません。私はもっぱら、仕事帰り(PM9~11時頃)に通勤路脇で撮ったりしてました。狙うのはサクラの樹がたくさん植わってる場所ですが、夜間に樹上の個体を探すのはかなり難しいので、サクラ周辺の人工物上をライトで照らしながら探すのが楽かも。オスが飛んでいれば、その近くにメスが居るはず。1匹見つければ、脳にインプットされて、次からはやや遠めでも何となく見つけられるようになると思います(最初は落葉片とかゴミと見間違うこと多し)。
夜間の虫探しは、職務質問を受ける確率が高いですが、そこはまあ悪い事してるわけじゃないので堂々と(笑)。
投稿: フッカーS | 2013年11月28日 (木) 08時19分
フッカーSさん、こんばんは。
仕事帰りに懐中電灯を持って虫探しですか・・・。さすがですね。
私はどうも夜は弱いので(早朝も、ですが)、日が暮れるとおとなしく家に居ることにしているのですが、マンネリを打破するためには一度挑戦してみないといけないかも知れません。
貴重なアドバイスをありがとうございました。
投稿: おちゃたてむし | 2013年11月28日 (木) 20時17分