アリガタバチ科の一種
モッコクの幹を歩いていたアリガタバチの一種です。
寄主を探しているのかと思ってしばらく追いかけてみましたがいつまでも歩き続けるだけなので途中であきらめました。
この科の仲間はこれまでにも何度か出していますが(2012.03.22、2012.12.24、2013.04.16)、そのどれとも違う種のようです。翅が根元から3分の1くらいのところで軽く折れ曲がっているように見えるのが特徴的だと思うのですが、所属がわかりません。体長約3.6mmです。
(2103.10.29・明石公園)
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コメント
とても難しいです、寺山(2006)さんの検索表ではたどれません。
分類の形質として取り上げられていないものもありますが、次の点が特徴的と思います。
1)前翅縁紋が、中央から基部寄りの位置にあり、太くないこと、2)縁紋から基部よりに、2個の細長い三角形が(淡いながら)見えること、3)複眼が頭部の前寄りにあり、触角の出る位置は(複眼の直径ほど)離れている、4)触角柄節は(複眼の長径を超えて)非常に長い。
これらの点を、寺山(2006)さんの挿図と絵合わせして、マエダテアリガタバチ属 Holepyrisの一種ではないかと妄想しております。・・・・そんな見方もあるかと、お聞き流しください。
投稿: ezo-aphid | 2013年11月 5日 (火) 18時51分
ezo-aphidさん、こんばんは。
最初農業環境技術研究所のタイプ標本を片端から見て行ったのですが、漫然と眺めているだけでは皆目見当がつきませんでした。しかしこのように具体的に特徴を挙げていただき、あらためて標本画像や寺山さんの図と見比べてみるとなるほどHolepyrisに似ている点が多いと思いました。今回は画像も少なく細部もよく捉えられなかったのですが、それでもこれだけの特徴を見つけ出されるのはさすがと感心しました。ありがとうございます。
投稿: おちゃたてむし | 2013年11月 5日 (火) 20時45分