クワの葉裏のハダニとホコリダニ(改題)
* 213.11.16・追記とタイトル変更 *
ezo-aphidさんからコメントをいただきました。まず、1枚目の小さな透明の紡錘形はホコリダニ科の(チャノ)ホコリダニかもしれないということです。またクワの葉に寄生するハダニ科は数属あり、ヒメハダニ科にもいるそうですが、体色は胃の中の食物によっても変化するのでそれで判別するのは難しいようです。また2枚目の小さな緑色は脚が6本なので幼虫であるとのことです。その他詳しくはコメントをご覧ください。「ハダニ科の一種」としていたタイトルを表記のように変更しました。
クワの葉裏で発生していたハダニです。
大きさや体色がいろいろですが、成長段階や雌雄の違いの他に複数の種が混ざっているのかどうか、よく分かりません。体長は最大のもので0.4mmくらい、撮影倍率はすべて同じです。1枚目の画面左右に写っている透明の紡錘形のもの(長さ0.2mm足らず)が孵化して間もない若虫ではないかと思うのですが、小さ過ぎてはっきりしません。
| 固定リンク
「ダニ」カテゴリの記事
- コハリダニの一種(改題)(2019.04.27)
- ササラダニ類2種(2019.03.21)
- トガリキジラミ類を食べるハモリダニ(2019.03.16)
- ケダニ亜目の一種(2019.03.13)
- ハシリダニ科の一種(2019.03.09)
コメント
おっしゃる通り、ダニは難しいですね。判別の頼りにしたい体色ですが、難しいようです。
以下は「農業ダニ学」からの受売り・抜粋です。「たくさん食べると胃が拡大して大きな暗色の斑紋となる。ナミハダニでは、夏型雌は黄緑色で体側の2黒紋が大きく、休眠雌は全体に橙色で黒紋が無い。ハダニ科Tetranychidaeの場合、[ 卵 -> 幼虫 -> 第一若虫 -> 第二若虫 -> 成虫 ] の順に成長するが、6脚は幼虫だけで、若虫・成虫は8脚である」
卵は0.15mm前後(の球形)とされるので、1・2枚目画像の淡橙色球はハダニ科の卵だと思います。また、2枚目淡緑色(2紋あり)は6脚なので、これがハダニ科の幼虫ですね。1枚目の「透明の紡錘形」は(チャノ)ホコリダニかもしれません。
クワの葉に寄生するハダニ科は以下の通りです。「Tetranychus属(カンザワハダニ、イシイハダニ、ナミハダニ)、Panonychus属(ミカンハダニ)、Eotetranychus属(スギナミハダニ)」 ほかに、ヒメハダニ科のBrevipalpus属(チャノヒメハダニ)もいます。 決定的な情報はありませんが、少しだけ絞りこめるかも・・・・。
投稿: ezo-aphid | 2013年11月15日 (金) 17時28分
こんばんは。
以前にもありましたが、今日の夕方の更新がクズの葉裏のハダニでした(^^;; ハダニそのものが同種かどうかわかりませんが紡錘形のものは1頭も確認出来ませんでした。紡錘形は別種の可能性(フシダニ?)もあるのでしょうか。
投稿: BABA | 2013年11月15日 (金) 17時36分
ezo-aphidさん、こんばんは。フシダニではなくホコリダニですか。ezoさんのコメントが表示されていない状態でコメントしてしまいました(^^;;
投稿: BABA | 2013年11月15日 (金) 17時40分
そうですねー、フシダニ科は細長い涙型ですが、その太い方に2対だけの短い脚があります。
「サビダニ」「rust mite」で画像検索すると、一見して違うことがお判りになると思います。
投稿: ezo-aphid | 2013年11月15日 (金) 18時31分
ezo-aphidさん、おはようございます。
どうも勉強が足りなくて、ハダニ類の幼虫の脚が6本しかないことも知りませんでした。教えていただいたハダニ科・ヒメハダニ科の属名でネット画像を探してみましたが、やっぱり難しそうですね。またホコリダニという名は聞いたことがありましたが、何となく屋内にいるものと思っていました。同じ葉の裏で混在していたのですべて同じ種かと思っていたのですが、いろいろいたんですね。追記を入れておきます。ありがとうございました。
投稿: おちゃたてむし | 2013年11月16日 (土) 06時48分
BABAさん、おはようございます。
記事を拝見しましたが、さすがに丹念に撮っておられますね。私など、こんな小さなものを相手にするとどうしても見方が雑になってしまいます。葉っぱごと室内に持ち込んでじっくり観察してみたいところです。ベランダで飼おうかな・・・?
投稿: おちゃたてむし | 2013年11月16日 (土) 06時56分