ケブカコバチ科の一種(改題)
* 2014.02.05・追記と写真追加、タイトル変更 *
最初はヒメコバチか、いやコガネコバチだ、と思ってその科名で出していたのですが、同種と思われる写真を掲載されたBABAさんの記事のおかげでケブカコバチ科であることが判明しました。
BABAさんの記事への上條先生のコメントによれば、ケブカコバチ科は非常に小さな科で、その大部分の種は中胸背板と前伸腹節中央部に毛が多く、小楯板には2対の長い毛があるとのことです。
二つめの特徴については同時に撮った別カットで確認することが出来たので、記事の最後に追加しておきました。(ただしコガネコバチ科でも小楯板に同様の毛を持った種がいるので注意が必要、とのことです。)
詳しくは上記BABAさんの記事をご覧ください。
見つけた時はヒメコバチだと思いながら撮影したのですが、後で画像を見るとコガネコバチ科のようです。その線で過去の自分の記事やいつもお世話になっている皆さんのブログ記事などひとわたり眺めてみたのですが、ぴったり一致するものが見当たりません。もちろん、見落としている可能性は大きいのですが。
全体に細身の体のわりに触角が長いので雄かと思ったのですが、腹部の形は雌のようにも見えます。体長1.2mmほどで、ヤツデの葉裏にいました。
下:2014.02.05・追加写真(小楯板の2対の長い毛)
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コメント
こんにちは、
私が普通に見たら、ヒメコバチ科になってしまいます。この形でコガネコバチ科と言うのは、チョッと反則かな。
私が撮った中では、前にシロダモの葉に産卵していたコバチを「タマバチ科」と間違えたのと見た感じが似ていかな。
しかし、コバチの仲間というのは種類がたくさんいるのに驚きです。おちゃたてむしさんあたりだと、撮り尽くした感がありましたが未だに初見のコバチが登場するのが凄いです。
投稿: そら | 2013年12月28日 (土) 14時26分
そらさん、こんにちは。
すみません、返事を書いたつもりが保存するのを忘れていたようです。
コガネコバチというと、確かに頭でっかちでずんぐりした印象がありますね。
この冬も相変わらず葉裏めくりが中心の虫探しをやっていますが、毎年変わりばえのしない近所の公園めぐりなので新顔に出くわすことは少なくなりました。でも、ものが小さいだけにルーペやカメラのファインダーで見ただけでは見極めるのが難しく、とりあえず撮っておいて後で確認ということになることが多いので、撮る枚数だけはあまり減りませんね。
投稿: おちゃたてむし | 2013年12月29日 (日) 15時36分
こんばんは
上條先生より「初めて見る種です。特徴が非常にはっきりした種ですが、所属するグループもわかりません。画像としては貴重なようです。」との事です。
なかなか珍しいようですが、同じようなタイミングで見つかるという事は、この辺りでは普通に...と思いましたが、あれから目撃していないので、やはり少ないのでしょうか。
投稿: BABA | 2014年1月15日 (水) 22時26分
BABAさん、おはようございます。
あまり見栄えのしない種で、初見とは思いながら出そうかどうかと迷っていたのですが、珍しい種だったとは驚きました。
もっと違った角度からも撮れなかったのが残念です。
珍しいと言えば先日、以前BABAさんが掲載されたPediobius koebelei Kamijoと同種らしきものを見つけました。
撮影時にはそれが分からなかったので採集しなかったのが残念ですが、通常研究者が行う採集と冬場の葉裏探しでは種による見つかり易さの傾向に違いがあるのかも知れませんね。お知らせありがとうございました。
投稿: おちゃたてむし | 2014年1月16日 (木) 06時44分