« ヤノイスアブラムシ | トップページ | ヒメコバチ科 Chrysocharis属の一種 »

2013年12月 5日 (木)

クモガタテントウとラブルベニア菌

うどんこ病菌に覆われたシンジュの葉の裏でじっとしていたクモガタテントウです。

_dsc40802
体長2.5mmほどの小さなテントウムシで、キイロテントウと同じく成虫・幼虫ともにうどんこ病菌などの菌類を食べます。うどんこ病菌についてはつい先日のそよ風さんのブログで詳しく紹介されています。

_dsc40862
カメラのピントを後にずらすと、クモガタテントウの背中になにやら妙なものがたくさん生えています。

_dsc40942
この奇妙な付着物は以前にも同じクモガタテントウで見たことがあります。その時はてっきり何かの寄生虫だと思ってHepotaさんの小虫板にお伺いを立ててみたところ(12/08/06,NO.354)、Aclerisさんから返信をいただき、ラブルベニア(Laboulbenia)と呼ばれる寄生性のカビの一種であることを教えていただきました。

_dsc40943
上の写真の部分拡大です。菌体の長さは最大で0.4mm足らずです。
ラブルベニアはさまざまな分類群の昆虫に寄生するそうですが、宿主に対する種特異性が強く非常に多くの種が存在すると考えられるそうです。Aclerisさんのいもむしうんちは雨の音には詳しい紹介とともに菌体の顕微鏡写真も掲載されています。

_dsc40992
何回もシャッターを切る間全く動かないので、ひょっとして死んでいるのかと思いながらお尻の方を覗いてみると、なんと卵を1個産んだところでした。
産卵中で動くにも動けなかったのでしょう、この1個を産み終えると慌てて歩き去ってしまいました。最初から産卵中と分かっていればもう少し慎重に扱ったのですが、残念。

 (2013.12.02・神戸市中央区)

|

« ヤノイスアブラムシ | トップページ | ヒメコバチ科 Chrysocharis属の一種 »

その他いろいろ 」カテゴリの記事

鞘翅目」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
以前からブログ拝見させて頂いておりました。
ラブルベニアと言うモノを始めて知りましたが、「昆虫に菌類」と言うと、ムシカビや冬虫夏草のイメージしか無かったので、生きた昆虫に寄生する菌類がいるとは、オドロキです。
これは是非見てみたいと思いましたが・・探すのはなかなか難しそうですね。

それにしても、いつもながら極小の生き物の写真の素晴らしさ・・・ため息モノです。
更新楽しみにしております。

投稿: クマG | 2017年2月 5日 (日) 01時34分

クマGさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
私もクマGさんのブログは以前から拝見しておりまして、特に土壌生物の素晴らしい写真にいつも感嘆しております。
このラブルベニア菌というものはAclerisさんに教えていただいてはじめてその正体を知ったのですが、この記事を書いた頃に同じ場所で二、三度見たきり、それ以来目にしたことがありません。さまざまな昆虫に付くようですがネット上の画像ではテントウムシ類が圧倒的に多いですね。
このところ少々息切れ気味ですが、ぼちぼち続けていきたいと思っていますので、これからもよろしくお願いします。

投稿: おちゃたてむし | 2017年2月 5日 (日) 20時26分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/551900/58702875

この記事へのトラックバック一覧です: クモガタテントウとラブルベニア菌:

« ヤノイスアブラムシ | トップページ | ヒメコバチ科 Chrysocharis属の一種 »