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2014年1月19日 (日)

Euplectromorpha sp.(ヒメコバチ科)

この冬はこのヒメコバチをよく見かけます。少なくとも真ん中の種はEuplectromorpha nigromaculatusで合っていると思うのですが、よく似ていて斑紋が微妙に違う個体が多く見つかるのでこの機会に最近撮ったものを並べてみました。すべて同種なのか、あるいは複数の種が混ざっているのかは分かりませんが、斑紋の変化はかなり連続しているようです。

Euplectromorpha_1_2
倍率は揃えていて、画面上の左右一杯が約2.6mmあります。こうして見ると体の大きさと体色は関係なさそうです。すべて昨年12月から今年の1月にかけて近所の公園で撮影したものです。

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コメント

”Revision of Chinese Euplectromorpha ” Zhu & Huang(2001)に、この属24種のリストが載っていました。どうやら亜熱帯区の属のようで、アフリカに3種、豪州に4種、東洋区(インドネシア、スリランカ、台湾・福建など)に15種、そしてモンゴルと日本に各1種です。中国南部には9種もいるのですが、nigromaculatusは見つかっていません。温帯区に進出できた種は少ないようなので、国内産はすべて同一種なのかもしれません。
この文献に中国産種の検索表が載っていますが、主に形態的特徴が用いられていて、体色の模様は補足的に使われています(個体変異が大きいのかも)。

投稿: ezo-aphid | 2014年1月20日 (月) 19時17分

ezo-aphidさん、こんばんは。
やはりすべて同一種でしょうか。いくつかの個体を見ると黒紋の大きさに変化があっても体型や剛毛の生え方に違いがないように見えるので、そうではないかという気はしていました。このあたりでごく普通に見るSigmophora brevicornisでも個体によって黒色部の割合が様々ですが、これもそういう体色変異の大きい種なのかも知れませんね。お調べいただき有難うございました。

投稿: おちゃたてむし | 2014年1月20日 (月) 20時30分

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