クヌギカメムシの幼虫とヒゲナガケアリ
アベマキの樹皮の割れ目で動きまわっているアリが見えたので何だろうと思って覗いてみると、お目当てはこの場所で孵化した後まだ分散せずに留まっているクヌギカメムシの幼虫だったようです。
アリはヒゲナガケアリでしょう。クヌギカメムシの幼虫に危害を加える気配はなくて、さかんに触角で触れている仕草はアブラムシ甘露を催促する時と同じです。ひょっとしてこの幼虫たちもアブラムシのように甘露を排出しているのかと思ってしばらく見ていましたが、そんな場面は全く見られませんでした。考えてみればこの段階のクヌギカメムシ幼虫の食料と言えば産卵時に母親が残してくれた緑色のゼリー状物質以外何もないはずですから、アリに分けてやるような余分の糖分が残るはずもありません。何か他にアリが集まる理由があるんでしょうか。因みにこの公園ではクヌギカメムシが多くて毎年多くの卵塊を見かけますが、卵にしろ孵化幼虫にしろアリが集まっているのを見たのはこれが初めてです。
(2014.03.23・明石公園)
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