« ブチミャクヨコバイ亜科の一種・幼虫 | トップページ | ヒゲコメツキ »

2014年5月17日 (土)

オオワラジカイガラムシとベニヘリテントウ幼虫

マテバシイの幹でオオワラジカイガラムシがベニヘリテントウの幼虫に襲われていました。5年前に同じ場所でこのカイガラムシの大発生があって以来、久しぶりに見る光景です。

_dsc6569
カイガラムシは全身から黄色い体液を噴き出しています。

_dsc65972
テントウムシがいじめられると出すものと同じような、捕食者にとって不快あるいは有害な物質なんでしょうか。しかしベニヘリテントウの幼虫には効果がないようです。

_dsc66122
アリが甘露を求めてやってきましたが、カイガラムシに噛み付いている捕食者には全く関心を払わないようです。

Photo
襲われた方はなんとか逃れようとしてぐるぐる回りますが、テントウ幼虫はそれに引きずられながらも噛みついたまま離れません。(写真は左上から右回り)

_dsc6655
同じ幹で見た光景です。最初のより若齢のベニヘリテントウ幼虫がオオワラジカイガラムシを襲っているようにも見えますが、カイガラムシは平気なようで甘露の排出を続けています。ここでもアリはテントウ幼虫を完全に無視しています。

_dsc66823
横から見れば噛みついているわけではなさそうです。とすれば一体何をしているんでしょうか。

(2014.05.08・学が丘北公園)

|

« ブチミャクヨコバイ亜科の一種・幼虫 | トップページ | ヒゲコメツキ »

半翅目」カテゴリの記事

鞘翅目」カテゴリの記事

コメント

とても興味深い画像です。この液状の球体に関する記述は見つけられませんでしたが、アブラムシの角状管から出る粘液と似ているように思います。噴出直後の小さな玉は(水分が多く?)光沢がありますが、時間が経過した大きな玉は(揮発成分が飛んで)乾燥して見え、やがて体から分離していくようです。たぶん、個体と集団にとって防御効果をもつものなのでしょう。しかし、これはどういう部分(構造)から出ているのでしょうか。Danzig(1980)の雌成虫図には、この位置に特別な器官は見えず「小点の集合のような腺」が描かれていますが説明はありません。頭部から第6腹節の背面に、それぞれ複数(腹部では横1列に1-4対)ありますが、そのうちの外側の腺からのみ液球が噴出してるようです。
ベニヘリテントウの若齢幼虫は、BABAさんとこの1齢幼虫と、かなりようすが違っています。こんなに違うの齢期のせいだけではないような(BABAさんとこは別種?!)。

投稿: ezo-aphid | 2014年5月17日 (土) 10時36分

ezo-aphidさん、こんばんは。
早速にお調べいただきありがとうございます。BABAさんの2013.05.27の記事でも同じ黄色い液体が写されていて珍しい現象でもないと思いますが、ezo-aphidさんが探されても記述が見つからないとは意外でした。柄は大きいですが捕食者に対してほとんど無防備なところはアブラムシと共通しているようなので、同じような防御手段が発達してきたんでしょうか。しかしベニヘリテントウには効かないようですね。
BABAさんの撮られたベニヘリ1齢幼虫は確かにだいぶ違って見えますが、私はまだこれほど小さい段階を見たことがないのでこんなものかと思っていました。ベニヘリでないとしてもテントウ類であることは間違いなさそうですね。

投稿: おちゃたてむし | 2014年5月17日 (土) 20時10分

BABAさん(2013.05.27)の画を見てきました。ベニヘリテントウ幼虫が写っている方は、球体はワラジの胸部腹面にあるので(前脚の?)傷口から出てきたものと解釈しました。ハエ不明種(クロコバエ科?)が写ってる方は、おちゃたてさんのこのシリーズと同様に背面側縁部にあるので、正常な防御反応のように思います(オオワラジの行動は鈍そうなので、警報フェロモンは含まれていないのかもしれません)。100年ほど前の桑名伊之吉さんの報文では、甘露(排泄液)やアリについてはコメントしてるのに、この球体について全く触れていません(よっぽどひどい目に合わないと出さない??)。
「テントウムシの自然史」(佐々治、1998)90頁には、「ベニヘリ・アカヘリ・アカイロテントウの幼虫はオオワラジなどのカイガラムシ類を食べるが、餌雌虫に見かけ上似ているのは擬態であろう」と記しているので、ワラジカイガラ(国産は3種)を捕食するテントウムシ幼虫はこれら3種を候補としておく方が良さそうです。

投稿: ezo-aphid | 2014年5月17日 (土) 21時17分

ezo-aphidさん、
BABAさんの写真で球体のついている場所が違うことには気がつきませんでした。でも傷口から出ているのも自ら放出しているのも同じ液体(体液?)みたいに見えますね。そもそもほんとに何らかの防御効果があるんだろうかという気もしてきます。
天敵のテントウ類やカイガラツヤカスミカメの幼虫に擬態されているらしいことからもオオワラジカイガラムシがある種の捕食者に忌避されているんだろうと推測できそうですが、テントウムシなどに比べてごく目立たない外観をしているのはそれほど不味い獲物でもないということかも知れませんね。
ざっと検索してみたところアカヘリの幼虫は見当たりませんでしたが、アカイロテントウの幼虫はベニヘリにそっくりですね。ただ今回の撮影場所を含め私の近所では両種とも未だに見たことがないので、写真はベニヘリの幼虫だと思います。

投稿: おちゃたてむし | 2014年5月17日 (土) 22時12分

こんばんは、

こちらも、今年はオオワラジカイガラムシ同様テントウムシの幼虫も大量に発生しています。
私も、大半はベニヘリテントウの幼虫だと思っていましたが、今日確認したサナギの一つはアカイロテントウでした。これはまずいと思って、サナギを何個体か持ち帰ってどのテントウムシが出てくるのか待っているところです。幼虫を見分ける方法があるのか知りませんが、本当に出てくるまで分かりにくい種のようですね(^^;。
来週になれば羽化が始まるでしょうから、ベニヘリテントウかアカイロテントウかがハッキリするんでしょうが。

投稿: そら | 2014年5月17日 (土) 22時14分

そらさん、こんばんは。
羨ましいですね。こちらでは数年前のオオワラジの大発生の年にベニヘリの蛹をたくさん見ましたが、その後はとんと見る機会がありません。
羽化と言えば以前ベニヘリの蛹を見た時に、既に充分体色の出た成虫が蛹の殻に収まっているものがいくつもあって一体いつ後翅を伸ばすんだろうと不思議に思いました。どこかのサイトで読んだのですが、一度蛹の殻から出て後翅を伸ばした後、再び殻の中に戻るんだそうですね。何のためにそんな手間をかけるのか知りませんが、機会があれば確かめてみてください。

投稿: おちゃたてむし | 2014年5月17日 (土) 22時36分

追伸:
すみません、そらさんもそのことをちゃんと記事に書いておられましたね。

投稿: おちゃたてむし | 2014年5月17日 (土) 22時40分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/551900/59656236

この記事へのトラックバック一覧です: オオワラジカイガラムシとベニヘリテントウ幼虫:

« ブチミャクヨコバイ亜科の一種・幼虫 | トップページ | ヒゲコメツキ »