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2014年6月29日 (日)

ツボカムリの一種(Difflugia sp.)

ナベカムリなどと同じく、殻を持つアメーバの一種です。殻の中から円筒形の仮足を出して移動します。

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殻の表面は砂粒や珪藻の殻などで覆われているそうですが、そもそもの土台は自らの分泌物でしょう。

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この日溜め池で採ってきた水をシャーレに入れて実体顕微鏡で覗いているとこのツボカムリがたくさん見つかりました。それをスポイトで吸い取ってスライドガラスの上に移し、生物顕微鏡で覗くのですが、そのままカバーガラスを載せると殻が潰れてしまうので、2枚のガラスの間に厚み0.2mmほどのプラスチック板を挟んで隙間を確保しています。それでも蓑虫と同じで殻の中に閉じこもってばかりでなかなか顔、というより足を出してくれません。何匹も試してみましたが結局協力してくれたのはこの1匹だけでした。

Difflugia_spa
同じことならカバーガラスにくっついて(つまり逆さまになって)這ってくれれば殻の開口部や仮足の様子がもっとよく見えたはずなのですが、生憎始終スライドグラスの上を這っていたもので、不透明な殻が邪魔をして満足な写真が撮れませんでした。

動画です。

(2014.06.04・神戸市西区の溜め池で採集)

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