モチノキタネオナガコバチの産卵
4年ぶりに再会したモチノキタネオナガコバチです。前回と同じモチノキの実に産卵していました。
今年同じ木では5月はじめにモチノキハマダラミバエの産卵も見ていますが、こちらは2年ぶりでした。昨年はこの木にはあまり実がつかなくて、そのせいかどちらの種も見かけていません。
不思議なのはこの公園内にはモチノキが非常に多いのに、両種ともこの一本の木でしか産卵を見ていないということです。もちろんオナガコバチの方はもともと個体数が少ないようなので単に見逃しているだけだと思いますが、ミバエの方は産卵時にはかなりの数が集まりますし、多数の実がいくつもの産卵痕に覆われるので見つけやすいはずなのです。同じ種の木でも虫にとっては違いがあるのか、あるいは産卵時には自分の育った木に戻ってくる習性が強いのかも知れません。
(2014.06.16・明石公園)
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コメント
おちゃたてむしさん、おはようございます。
ガンダムのような昆虫がいるのですね。
伸びたり縮んだりと不思議ですね。
見つけられた時の興奮が伝わって来るような。
とってもいい写真を見せてもらいました。
投稿: ハル | 2014年6月25日 (水) 08時23分
虫探しをしていると、同種の樹が何本もあるのに虫が居る樹が限られている光景ってよく見ますよね。そこにどういう違い(あるいは習性)があるのかは分かりませんが、その謎が解明できれば、上手くすれば農業害虫の防除などにも利用できるかもしれません。
ハチに限らず、様々な昆虫で樹や草花の選好みが見られますが、それぞれに理由が違ってるんでしょうねぇ・・・・・。
投稿: フッカーS | 2014年6月25日 (水) 21時15分
ハルさん、こんばんは。
こういった、体のわりに長い産卵管を持つハチは、長い得物を使いこなすのに工夫も努力も必要みたいですね。
たとえばこいつなんか、かなり奇抜で面白いですよ。
http://mushi-akashi.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-bbbf.html
投稿: おちゃたてむし | 2014年6月25日 (水) 21時22分
フッカーSさん、こんばんは。
おっしゃるとおりです。
毎年同じ狭い範囲を徘徊しているとそんな事例がいやでも目に付きますね。おかげであまり個体数の多くない種でもそこへ行けば確実にお目にかかれるという場合もあります。多くは偶然ではないように感じますが、その理由となると推測するのも難しそうですね。
投稿: おちゃたてむし | 2014年6月25日 (水) 21時46分