チビカグヤヒメキクイゾウムシ?
キクイゾウムシの仲間もよく似た小型種ばかりで、図鑑やネット画像を調べてもなかなか明確な区別点が掴めません。昨年の今頃「ワシバナヒメキクイゾウムシ?」として掲載した種も、これで合っているのかどうか未だによく分からないままです。と言うわけで今回も疑問符つきのタイトルになってしまいました。立ち枯れになったネムノキの幹を歩いていたもので、口吻を除いた体長が3.8mmくらいです。
よく似た種に同属のカグヤヒメキクイゾウムシ Pseudocossonus brevitarsis がありますが、体長がより小さく、上翅基部に縁どりが見られるので写真の種はチビカグヤヒメキクイゾウムシ Pseudocossonus brachypus の可能性が高いと判断しました。
最初図鑑の説明にある「上翅基部の縁どり」がどの程度のものか判然としなかったのですが、フッカーSさんの「東京23区内の虫」に掲載されたカグヤヒメキクイゾウムシ (縁どり無し)の画像と比べてみて納得しました。
上の同定が正解かどうかは別として、2種の Pseudocossonus はどちらもタケノコを加害するそうです。竹につくから(チビ)カグヤヒメキクイゾウムシとは、なんとも有難い名をつけて貰ったものですね。それでちょっと気になったのですが、この場合の「ヒメ」は「かぐや姫」のヒメでしょうか、それとも一般に小さいことを表すヒメでしょうか。
先に言及した同じ亜科の「ワシバナヒメキクイゾウムシ」の場合は後の方の意味でしょうから(「鷲鼻姫」というのは聞いたことがありませんので)、この場合もそうだろうと思ったのですが、もしかしたら両方に掛けているのかも知れませんね。ひょっとしたら「カグヤヒメグモ」の場合も同じかな?
(2014.05.30・明石公園)
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コメント
「キクイゾウムシ類概説 Ⅲ」森本(1985)で属の検索表を見ると、判別には前脛節・ふ節、触角など細部の形が重要のようです。
「概説 Ⅱ」を読むと、キクイゾウムシの新種記載(Wollaston,1873)は図が無かったので、同定には世界中の研究者が悩まされいたが、大英博物館に留学してタイプ標本などを見ることで一応の整理ができた、と記されています。
投稿: ezo-aphid | 2014年6月 7日 (土) 08時34分
ezo-aphidさん、おはようございます。
お示しいただいた検索表を同時に撮影した別カットもすべて動員して辿ってみましたが、今回は撮影枚数も少なくふ節の形で早くも行き詰ってしまいました。今度この仲間に出会った時は各部を確認できる写真をもっとたくさん撮っておかなければと思います。ありがとうございました。
投稿: おちゃたてむし | 2014年6月 8日 (日) 06時42分