« アオスジアゲハ幼虫 | トップページ | ナミテントウ幼虫 »

2014年6月10日 (火)

正体不明(?クシクラゲ類の破片)

* 2017.03.23・追記とタイトル修正 *

このたびtapaさんから、これらは何らかの捕食者に襲われたクシクラゲ類の破片ではないかとのご助言をいただきました。この仲間はバラバラになっても肉片だけで櫛板が動き続けるということです。ご紹介いただいた動画(コメントにURLがあります)の中の、捕食者の胃袋の中で泳ぎ続ける肉片は下の記事の「その3」にそっくりです。おそらく「その1」「その2」も元は同じものでしょう。タイトルも修正しておきます。

その1.

以前にも何度か見たことのある海の生き物ですが、正体が分かりません。
何かもっと大きな生き物の切れ端なのかも知れません。

_dsc2723
中心から放射状に拡がったヒレのようなものを打ち振って泳ぎます。斜め後方からの照明です。

_dsc2740
全身ほぼ無色透明ですが真横から照明を当てると虹色の強い干渉色が出ます。

_dsc2747
次は動画です。


その2.

次はもっと大きなものですが、やはり何かもっと大きくて複雑な生き物の一部のようにも見えます。その1.とはヒレのような部分の構造が同じように見えて、何らかの関係があるのではないかと思っています。

_dsc2620

_dsc2613
照明の角度によって干渉色が出るのも同じです。

動画です。

その3.

その1.や2.のヒレを1枚だけ千切ってきたような生き物ですが、やはり活発に運動します。たくさんいました。
_dsc2752
ちょっと人魂みたいです。

以上、その1.からその3.まで、ひょっとしたら全て同じ生き物ではないかと想像しているのですが、今のところ手がかりがありません。
(2014.04.30・西舞子海岸で採集)

|

« アオスジアゲハ幼虫 | トップページ | ナミテントウ幼虫 »

海のプランクトン」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。YouTubeに投稿されているプランクトンの動画を見ていたら偶然ここにたどり着きました。
2014年の記事ですが気になったのでコメントさせていただきます。

素人目で大変恐縮ですが、ひれ状の細かい構造がクシクラゲの櫛板のように見えます。

これはウリクラゲやアミガサクラゲの近縁種がチョウクラゲの仲間を捕食する動画です。
1:15辺りでアミガサクラゲに捕食されたチョウクラゲが胃袋の中で体が崩壊してもなお櫛板が動き続け、肉片だけで遊泳しているのが確認できます。
https://www.youtube.com/watch?v=MmoChWQ6xCk

このようにクシクラゲ類はバラバラになっても肉片だけで櫛板が動き続けるので、(さすがに破片だけでは何の種か予想はできそうにないですが)これらも何らかの捕食者に襲われたクシクラゲの破片の可能性がありそうです。

投稿: tapa | 2017年3月23日 (木) 01時33分

tapaさん、はじめまして。
ここに掲載したような生き物は何度も見ているのですが、何の仲間なのかこれまで全く見当がつきませんでした。
ただ何となく、五体満足(?)な一個体の動物らしくは見えないという感じを持っていたのですが、クシクラゲ類の破片ではないかと聞いてなるほどと納得しました。ご紹介いただいた動画の中の、捕食者の胃袋の中を泳ぐ肉片は正に上の記事の「その3」と同じものに見えます。
それにしても、こんなにバラバラの断片になってからも長い間動き続けるというのは不思議ですね。
以前からずっと気になっていたものですが、おかげさまですっきりしました。ご教示ありがとうございました。

投稿: おちゃたてむし | 2017年3月23日 (木) 20時28分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 正体不明(?クシクラゲ類の破片):

« アオスジアゲハ幼虫 | トップページ | ナミテントウ幼虫 »