ツノヤセバチとナガゴマフカミキリ
立ち枯れしたコナラの幹で産卵中のツノヤセバチ科の一種です。
一昨年の8月末に掲載したものと同じ木で、昨年もやはりこの木で産卵を見ています。種名については、前回の記事にわたなべさんから Parastephanellus matsumotoi で間違いないだろうとのコメントをいただいています。
とても物静かな寄生バチで、同じく枯木に来るヒメバチ類のように触角で樹皮を叩きながらせわしなく歩き回るということがありません。いつ見ても幹に貼り付いたような低い姿勢でじっとしているので、ほとんど黒一色の体色も手伝ってよく注意して見なければ見逃してしまいそうです。そして時々思い出したように静かに場所を変え、そのうちおもむろにお尻を持ち上げて産卵を始めます。
こちらは高い位置で交尾中です。ツノヤセバチ科の寄主記録は多くが鞘翅目昆虫の幼虫だそうなので、このカミキリムシもその一つなのかも知れません。
(2014.07.15・学が丘北公園)
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