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道端のコケの上にいた小型のガです。キバガ科ではないかと思いますが似たものが見つけられません。
2014年7月13日 (日) 鱗翅目 | 固定リンク
痛みがほとんど無い個体ですが、難しいですねー。 日本ではあまり解明が進んでいないScrobipalpa属(=Euscrobipalpa)あたりではないでしょうか。この属約300種の中には似たような斑紋を持つ種がいるのですが、色彩変異もあるようなので、画像だけではむりかもしれません。
投稿: ezo-aphid | 2014年7月13日 (日) 10時03分
ezo-aphidさん、こんばんは。 ご検討いただきありがとうございます。 早速Scrobipalpa,Euscrobipalpaで検索してみると海外サイトの画像がたくさん出てきましたが、似たような地味な斑紋を持つものが多く、こんなものが300種もいるのでは画像で判別するのは確かに無理だろうと感じました。でもひとまず科名には間違いがなかったようでほっとしています。
投稿: おちゃたてむし | 2014年7月13日 (日) 19時40分
Scrobipalpa というのは、アジアにとってはかなり面倒な属のようです。ユーラシア大陸には、まだ100種ほどの未記載種がいるだろう、と推定されています。「 zootaxa 2513 」2010年に、中国から56種が報告されていますが、うち32種は分布の新記録、13種は新種となっています。キク科を食草とする種が多く、アカザ科・ナス科を利用する種もいるとのことです。やや乾燥気味の地帯から分化・発展した群のようなので、日本にはあまり多くないのかも知れませんが。 「 Gnorimoschemini Alberta 」で検索すると、カナダに人為移動した種とともに、この属の仲間(Gnorimoschemini族)の展翅標本と交尾器が見られます。しかしながら小蛾類の展翅標本は、鱗片の損傷が避けられないので、斑紋を比較するのは容易ではありません(さらに個体変異が加わると・・・・)。
投稿: ezo-aphid | 2014年7月14日 (月) 08時57分
ezo-aphidさん、こんばんは。引き続きお調べいただきありがとうございます。 ご紹介の資料を眺めてみました。 ちょっと呆然とするくらい、よく似た標本が並んでいますね。Scrobipalpula,Scrobipalpa,Scrobipalpopsisなどと、属名からしてもいかにも面倒なグループという印象を持ってしまいます。実際、いくら展翅標本の画像を眺めてみても私には属の違いがどのあたりにあるのかすら分かりません。確かに、よほどはっきりした特長でもない限り斑紋だけで判別出来るものではなさそうですね。 カナダ政府のための仕事のようですが、それにしてもこんな労作をネットで公開しているいうのは太っ腹ですね。
投稿: おちゃたてむし | 2014年7月14日 (月) 21時36分
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痛みがほとんど無い個体ですが、難しいですねー。
日本ではあまり解明が進んでいないScrobipalpa属(=Euscrobipalpa)あたりではないでしょうか。この属約300種の中には似たような斑紋を持つ種がいるのですが、色彩変異もあるようなので、画像だけではむりかもしれません。
投稿: ezo-aphid | 2014年7月13日 (日) 10時03分
ezo-aphidさん、こんばんは。
ご検討いただきありがとうございます。
早速Scrobipalpa,Euscrobipalpaで検索してみると海外サイトの画像がたくさん出てきましたが、似たような地味な斑紋を持つものが多く、こんなものが300種もいるのでは画像で判別するのは確かに無理だろうと感じました。でもひとまず科名には間違いがなかったようでほっとしています。
投稿: おちゃたてむし | 2014年7月13日 (日) 19時40分
Scrobipalpa というのは、アジアにとってはかなり面倒な属のようです。ユーラシア大陸には、まだ100種ほどの未記載種がいるだろう、と推定されています。「 zootaxa 2513 」2010年に、中国から56種が報告されていますが、うち32種は分布の新記録、13種は新種となっています。キク科を食草とする種が多く、アカザ科・ナス科を利用する種もいるとのことです。やや乾燥気味の地帯から分化・発展した群のようなので、日本にはあまり多くないのかも知れませんが。
「 Gnorimoschemini Alberta 」で検索すると、カナダに人為移動した種とともに、この属の仲間(Gnorimoschemini族)の展翅標本と交尾器が見られます。しかしながら小蛾類の展翅標本は、鱗片の損傷が避けられないので、斑紋を比較するのは容易ではありません(さらに個体変異が加わると・・・・)。
投稿: ezo-aphid | 2014年7月14日 (月) 08時57分
ezo-aphidさん、こんばんは。引き続きお調べいただきありがとうございます。
ご紹介の資料を眺めてみました。
ちょっと呆然とするくらい、よく似た標本が並んでいますね。Scrobipalpula,Scrobipalpa,Scrobipalpopsisなどと、属名からしてもいかにも面倒なグループという印象を持ってしまいます。実際、いくら展翅標本の画像を眺めてみても私には属の違いがどのあたりにあるのかすら分かりません。確かに、よほどはっきりした特長でもない限り斑紋だけで判別出来るものではなさそうですね。
カナダ政府のための仕事のようですが、それにしてもこんな労作をネットで公開しているいうのは太っ腹ですね。
投稿: おちゃたてむし | 2014年7月14日 (月) 21時36分