クサカゲロウ幼虫とクモ?の卵嚢
* 2014.07.18・追記 *
ひげぶとさんより、写真の卵はクモのものだろうとコメントをいただきました。近所の公園などで時々見るものなので、そのうち親が分かるかも知れません。
モチノキの幹に張られたピンク色の膜の上で、クサカゲロウの幼虫が貼り付いたようにじっとしていました。
膜は長径7mmほどで、この時期木の幹で時々見かけるものです。クモの卵嚢ではないかと思っているのですが、全く別物かも知れません。
クサカゲロウ幼虫は頭と両前脚を膜に乗せて、いかにも孵化した幼虫が中から現れるのを待っているように見えます。しかし膜にはすでに小さな穴がいくつも開いていて、何者かが卵を吸った跡なのかも知れません。
中身を見たくなって膜を剥がしてみました。
ちょっと手際が悪くていくつか卵がこぼれ落ちてしまいましたが、元々あまり多くは入っていなかったようです。
直径約0.6mmです。何の卵でしょうか。
(2014.07.11・明石公園)
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コメント
こんにちは。
これは、クモの卵だと思います。
クモの卵は、ホールグラスに流動パラフィンを満たしてから封入すると表割の様子を簡単に観察できますし、そのままでハッチアウトまで進みます。
随分昔になりますが、私は産卵直後のカバキコマチグモの卵を使って、孵化までの全プロセスを作品にまとめたことがあります。
「胚の発生 -表割-」, 5分, 学習研究社, 1977
投稿: ひげぶと | 2014年7月18日 (金) 16時45分
ひげぶとさん、こんばんは。
やはりクモの卵でしょうか。おそらく普通種なんでしょうが、何グモか知りたいですね。
クモの卵が液体中で孵化まで進むとは知りませんでした。「表割」という形式があることも知らなかったので、ちょっと調べてみました。勉強になります。ありがとうございました。
投稿: おちゃたてむし | 2014年7月18日 (金) 20時05分