ヒラタミジンコ
溜め池で採集してきたヒラタミジンコ Camptocercus rectirostris です。
このように側面から見れば鳥に似ています。嘴のように見えるのは吻、脚のように突き出しているのは後腹部、その先に伸びている爪は尾爪と呼ばれる部分です。
背中にはかなり成長した子どもが見えています。
ミジンコの仲間はアブラムシと同じく卵が母親の体内で孵化し、子どもの姿になって泳ぎだしてきます。他のミジンコ類では数個から10個くらいの卵を持つものが多いようですが(DaphniaやEvadne、Scapholeberis)、このヒラタミジンコはこれまでに見たところでは1個か2個が普通のようです。
ミジンコの仲間はアブラムシと同じく卵が母親の体内で孵化し、子どもの姿になって泳ぎだしてきます。他のミジンコ類では数個から10個くらいの卵を持つものが多いようですが(DaphniaやEvadne、Scapholeberis)、このヒラタミジンコはこれまでに見たところでは1個か2個が普通のようです。
体内の子どもはすでに親とほとんど同じ姿で、黒い複眼やその前方に見える単眼、うねうねと続く消化管も見え、心臓(背中に見える透明の楕円形)も活発に運動しています。
眺めている間に突然、子どもがとび出してしまいました。その瞬間を撮ることが出来れば良かったのですが、あっという間の出来事で対応できませんでした。
こちらは別個体。やはり卵を1個だけ持っています。
緑色に見える卵の右上の、楕円形の袋のようなものが心臓です。
これはまた別の個体。卵の発生がさらに進んでいます。
(2014.06.04・神戸市西区の溜め池で採集)
| 固定リンク
「淡水プランクトン」カテゴリの記事
- ミズムシ科の一種・幼虫(2019.07.26)
- ブルサリア属の一種(Bursaria sp.)(2019.07.14)
- マルサヤワムシ科プチグラ属の一種(Ptygura sp.)(2019.07.12)
- ラッパムシの一種(Stentor sp.)(2019.06.16)
- イカダケイソウ(Bacillaria sp.)の運動(2019.06.13)
コメント