ウバメガシハマキキバガ(改題)
* 2014.08.01・追記とタイトル変更 *
記事に書いているように最初Teleiodes 属の一種と考えたのですが、Acleris さんからこれはウバメガシハマキキバガ Concubina trigonalis だろうと教えていただきました。下の記事に引用した「みんなで・・・」ではクロオビシロキバガとされているものと同種だそうで、コナラやウバメガシにつくそうです。タイトルを変更しました。
歩いているこちらの足元からとび出して、目の前のコナラの幹にとまった小型のガです。
いつものように「みんなで作る日本産蛾類図鑑」のキバガ科の画像を順に眺めていくと、Teleiodes 属の未同定画像の中によく似た斑紋を持つものが見つかりました。下の写真よりも翅に光沢があるように見えるのがちょっと気になりますが、疑問符つきで Teleiodes sp. としておきます。
(2014.07.17・明石公園)
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コメント
コンニチワ。
日本産蛾類標準図鑑でウバメガシハマキキバガとされている種だと思います。
翅の基部の黒色部が帯状にならずに根元まで黒色なのが特徴とのことです。
うちの近所でもコナラとウバメガシの巣から羽化したことがあります。
みんなで図鑑ではクロオビシロキバガとされているものと同種ですが、
現在学名は Concubina trigonalis になってます。
投稿: Acleris | 2014年8月 1日 (金) 08時15分
Aclerisさん、こんばんは。
早速クロオビシロキバガで検索すると「あおもり昆虫記」で私の撮ったのとそっくりの画像を見ることが出来ました。みんなで図鑑のTeleiodes sp.に似ていると思ったんですが、属も違っていたんですね。記事とタイトルをなおしておきます。ご教示ありがとうございました。
投稿: おちゃたてむし | 2014年8月 1日 (金) 20時21分
Aclerisさん、ご教示ありがとうございます。
おちゃたてさんの当初の判定は正しく、「みんなで図鑑が未修正のままだった」ということですね。
これは交尾器を見ていないと同定できないと思います。標準図鑑Ⅲや韓国の図鑑の展翅標本を見ても、確かに斑紋パターンは似ているのですが、前翅の褐色が強く出ていてとても同種には見えません。学名でネット検索すると褐色系統の個体が見つかりましたが、どうも図鑑とは違和感があります(・・・・・センスが悪い!?)。
投稿: ezo-aphid | 2014年8月 2日 (土) 07時21分
ezo-aphidさん、こんばんは。
すみません、少し頭が混乱してきたのですが、つまりみんなで図鑑の「未同定 Teleiodes sp.」の「成虫写真3」が実は画像の無いクロオビシロキバガ Telphusa sp.=ウバメガシハマキキバガ Concubina trigonalis に該当するのではないか、ということでしょうか。
ネット上の画像は私も覗いてみたんですが、ご指摘のように「あおもり昆虫記」以外の画像は色合いが同種とは思えないくらい違って見えます。色彩変異が大きい種なんでしょうね。
投稿: おちゃたてむし | 2014年8月 2日 (土) 20時58分
はい、私には「成虫写真3,9,10」や「あおもり昆虫記」、その他の生態写真も同種に見えましたので・・・・。展翅標本の写真は翅型が違うように見えてどうもすっきりしません。
ちなみに原記載には、モノクロ写真が載っています。PDFを拡大して斑紋パターンをご覧ください。「 biostor.org/reference/55618 」 標準図鑑の展翅標本では、この灰色部に赤みが加わり、全体に暗化しています。
投稿: ezo-aphid | 2014年8月 3日 (日) 17時00分
ezo-aphidさん、
ありがとうございます。よく分かりました。
ご紹介いただいた原記載の写真を見ると、私の撮ったものより白い部分が少ないようですが斑紋パターンはよく似ていると思います。ほとんど絵合わせだけが頼りの素人としては色彩変異も含めてもっと多数の画像を見たいところですが、無理な注文でしょうね。
投稿: おちゃたてむし | 2014年8月 3日 (日) 21時19分