カクムネアシナガトビハムシ?(Longitarsus ?quadricollis )(改題)
* 2014.08.08・タイトル変更と画像追加 *
ezo-aphid さんから、(ヤブムラサキを含む)ムラサキシキブ属はカクムネアシナガトビハムシ Longitarsus quadricollis の食草であると教えていただきました。Longitarsus 属は後脚第1ふ節の長さが脛節長の半分を超え、第2+第3ふ節よりも長いのが特徴で、Aphthona 属ではそれが脛節長の半分未満と短いということです。そこで同時に撮った別カットを探してその部分を確認すると ezo-aphid さんのご推察どおり Longitarsus 属に間違いなさそうです。保育社の甲虫図鑑にはこの種の図はありませんが簡単な記述があって、大きさや体色などにも矛盾はないようですので、タイトルを変更しておきます。また記事の最後に件の後脛節・ふ節部分の拡大画像を追加しました。
ヤブムラサキと思われる葉の裏で交尾していたノミハムシです。
キイロツブノミハムシ Aphthona foudrasi ではないかと思うのですが、図鑑にはあまり詳しい説明がなくネット上にも参考になりそうな画像がほとんど見つからないので自信はありません。この種だとすれば食草はコニシキソウやコミカンソウということになるのでヤブムラサキにいたのもちょっと気になりますが、偶然ということもあり得るでしょう。とりあえず疑問符つきで種名を出しておきます。体長は1.8mmくらいです。
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コメント
ムラサキシキブ属は、カクムネアシナガトビハムシ Longitarsus quadricollis の食草だそうです。
属の特徴は後脚第1ふ節の長さに現れ、Longitarsus属は脛節長の半分を超えて(第2+第3)ふ節長より長く、Aphthona属では脛節長の半分未満と短いそうです。ちょうどいい画像が残っているといいのですが。
投稿: ezo-aphid | 2014年8月 8日 (金) 07時45分
ezo-aphidさん、こんばんは。
早速探してみると、問題の部分がなんとか見える写真が出てきました。結果はご推察どおり、Longitarsus属で間違いなさそうです。画像を追加しましたのでご覧ください。やはり植物名の情報は重要だと再認識しました。ネット上で探しても画像が見つからないので一応種小名には?を付けてタイトルに掲げておきます。ありがとうございました。
それにしても、私のように「数打ちゃ当たる」式で撮っているとデータばかり溜まっていって困るんですが、こんなこともあるのでピンボケ写真も迂闊に捨てられませんね。
投稿: おちゃたてむし | 2014年8月 8日 (金) 20時28分
さすがです、ほしい画像がちゃんと出てきますね。「アシナガ」トビハムシの和名は、後脚第1ふ節が長いこと(正しくは「脛節長の半分以上」でした)を指しているのかもしれません。食草が地べたにあるのに、灌木の葉上で交尾するには、雌雄の出会いが難しそう、と思ったのが調べるきっかけでした。植物名はとても重要なヒントでした。
トビハムシ類は写真での同定が難しいせいか、ネット上で名前がついた画像は少ないようですね。
投稿: ezo-aphid | 2014年8月 8日 (金) 21時41分
ezo-aphidさん、おはようございます。
最近撮ったものの中にもよく似たノミハムシがあったので調べてみたんですが、後脛節は体の下に隠れて全く見えませんでした。今回は交尾中だったのが幸いしたようですが、ネット上の画像を見ても通常の姿勢の生態写真では確認が難しそうです。
植物はほとんど分からないので気になるものは出来るだけ写真に撮って後で調べられるようにしていますが、何度調べてもなかなか覚えられません。
投稿: おちゃたてむし | 2014年8月 9日 (土) 07時30分