コガネコバチ科 Acroclisoides属の一種
サクラの葉の裏に半分空になったカメムシの卵塊がついていて、その上に小さなハチがとまっていました。葉をつまむとハチが逃げてしまいそうで、さてどうやって撮ったものだろうと思案しているうちに周りを飛び回っていた別のハチがいきなりとび掛かってきました。
交尾か、と思って慌てて数枚撮影したのですが・・・。
ほんの数秒間もみ合った後1匹は飛び去ってしまいましたが、写真を見ると2匹は頭合わせに向き合っていて、どうもこれは雄同士の争いだったのではないかと思います。
残った1匹は上の写真で下になっていた方でしょう。体長約2.1mm。先ほどの争いによるものかどうか分かりませんが触覚が両方とも途中で切れています。
幅の広い頭部や立派な大顎など、以前に掲載した Acroclisoides属(こちらやこちら)によく似ています。今回のものは翅に黒紋が見えないので別種でしょうが、同じ属には違いないと思います。以前の記事に上條先生からいただいたコメントによればこの属はカメムシの卵寄生蜂で、日本に2,3種はいるが未記録、ということです。
このカメムシ卵は持ち帰りましたが、続きは次の記事で。
(2014.09.17・学が丘北公園)
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コメント
「Acrodisoidesは存在しません、Acroclisoidesの間違いでしょう」と言おうとして、念のためネットを調べました。
驚いたことに、Pteromalidaeの所属として載っていました。改めてコナチ上科DBで調べると、やはりAcrodisoidesは存在していません。 どうやら、あちこちで「cとlをくっつけてdとした」ようです。ネットおそるべし、です。
投稿: ezo-aphid | 2014年9月27日 (土) 23時59分
ezo-aphidさん、
お恥ずかしい、学名の綴りはよく間違えるので慎重に確認したつもりだったのですが・・・。
早速直しておきます。ありがとうございました。
投稿: おちゃたてむし | 2014年9月28日 (日) 19時52分