クモガタテントウ 孵化幼虫・他
仕事場の近くのわずかな緑地にうどん粉病に侵されて葉の白くなったエノキがあって、菌類食のクモガタテントウが集まっていました。
卵から出てきたばかりの幼虫を発見。
単眼は3個、でしょうか。卵殻には細かな網目模様が見えます。
1匹着地しました。体長は0.8mmほど。同じ食菌性のキイロテントウの孵化幼虫に似ていますが少し小型です。
周囲の葉で孵化前の卵もたくさん見られました。長さ1.4mmくらい。ナミテントウのように何十個もかためて産むことはないようで、2個から5個くらいの卵塊が多く、単独の卵もかなりありました。
この卵塊は産卵後間がないのか、網目模様が見えません。真ん中の卵は葉面ではなく毛に支えられているようです。小さいのでこれでも大丈夫なんでしょうかね。
ついでに、交尾していた成虫。
これは2mm近くまで成長した幼虫です。
幼虫の体には細長い半透明の粒が一杯付着して、以前に見たラブルベニア菌かと思ったのですがちょっと違います。長さは0.06mmくらいで、調べてみたところではどうやらこれがうどんこ病菌の分生子(分生胞子)ではないかと思います。葉面には同じくらいの長さの赤い物体が多数付着していますが、こっちの方は菌糸の一部でしょうか。よく分かりません。
(2014.09.22・神戸市中央区)
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