アリの引越しに便乗する?トビムシ
昨日の記事に出したアミメアリの行列を撮った写真を調べていて、アリの運ぶ荷物の中に妙なものが混じっているを見つけました。
この日アリが運んでいたのはほとんどが蛹でしが、右のアリがくわえているのは・・・?。
上の写真の一部拡大です。
こちらは連続で撮った別カットの拡大。
低倍率の写真から無理に拡大しているので不鮮明ですが、どうやらアリが運んでいるのは2匹の幼虫で、そのそれぞれに小さなトビムシがつかまっているようです。
調べてみるとアリの巣からはアリノストビムシ科やアヤトビムシ科の仲間がよく見つかるそうです。写真のトビムシは背中に毛が無さそうなのでアリノストビムシの方ではないかと思っていますが、かなり小さい(0.5mmくらい?)ので幼虫なのかも知れません。
ところで、こんな不安定な状況でトビムシがアリの幼虫にくっついているのはなぜでしょうか。1匹ならまだしも2匹となると偶然とは思えません。そこで理由を想像してみると、
1.アリの幼虫からは何かトビムシが好む物質が分泌されていて、せっせとそれを舐めている間に引越しが始まった。
2.巣の主の引越し騒動をいち早く察知したトビムシが、置いてきぼりはかなわんとばかりに手近な荷物にしがみつき、新居までの道中の無賃乗車を決め込んだ。(蛹でなく幼虫を選んだのは毛が多くつかまり易いため?)
仮説としては2番目の方が面白そうです。トビムシにとってアリと同居することに大きな価値があるとすればそういう行動が進化していてもおかしくはないと思うのですが・・・?。
(2014.09.13・姫路市 広峰山)
調べてみるとアリの巣からはアリノストビムシ科やアヤトビムシ科の仲間がよく見つかるそうです。写真のトビムシは背中に毛が無さそうなのでアリノストビムシの方ではないかと思っていますが、かなり小さい(0.5mmくらい?)ので幼虫なのかも知れません。
ところで、こんな不安定な状況でトビムシがアリの幼虫にくっついているのはなぜでしょうか。1匹ならまだしも2匹となると偶然とは思えません。そこで理由を想像してみると、
1.アリの幼虫からは何かトビムシが好む物質が分泌されていて、せっせとそれを舐めている間に引越しが始まった。
2.巣の主の引越し騒動をいち早く察知したトビムシが、置いてきぼりはかなわんとばかりに手近な荷物にしがみつき、新居までの道中の無賃乗車を決め込んだ。(蛹でなく幼虫を選んだのは毛が多くつかまり易いため?)
仮説としては2番目の方が面白そうです。トビムシにとってアリと同居することに大きな価値があるとすればそういう行動が進化していてもおかしくはないと思うのですが・・・?。
(2014.09.13・姫路市 広峰山)
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コメント
「日本産アヤトビムシ科および近縁群の分類」一澤(2012)にアリノストビムシ科の国産全種(2属2種)が載ってました。成虫の体長は1.5-2.0mmだそうですから、これは明らかに幼虫ですね。
投稿: ezo-aphid | 2014年9月19日 (金) 21時16分
ezo-aphidさん、ありがとうございます。
やはり幼虫ですか。日本に2種しかいないんですね。
一度巣の中にいる成虫を撮りたいものですが、アリの巣はどうも苦手です。
投稿: おちゃたてむし | 2014年9月20日 (土) 20時02分