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2014年9月 8日 (月)

アカテンクチバ♂(改題)

* 2014.09.10・追記とタイトル変更 *

当初写真のガは雌で、フェロモンを放出しているところではないかと思って記事を書いたのですが、ezo-aphidさんからこれは雄ではないかとご指摘をいただきました。アカテンクチバの雌の産卵器は下の写真に写っているものとはかなり形が違うそうです。「フェロモン放出?」としていたタイトルを修正ました。

藤棚のフジの木の根元に下向きにとまっていたアカテンクチバです。昨日のシマケンモンと同様、これもちょうどお会いしたYAMKENさんに名前を教えていただきました。やはりフジにつく種だそうです。

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黒っぽくて地味ですがなかなか渋い色模様です。

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気がつくとお尻の先に明るいオレンジ色が現れたり消えたりしています。

Photo_2

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幹を振動させたりするとすっと消えるのですが、しばらくすると真ん中の割れた黄色いドームとともに背面に向かってひと束の白い毛が現れます。おそらくこれは雌で、フェロモンを放出しているのではないかと思い当たりました。
カイコガの雌のフェロモン腺(誘引腺)の写真と比べてみると、この黄色い部分は産卵管で、フェロモン腺はもっと奥の方に隠れているようです。
雌のお尻の先でこのよく目立つ黄色と白の印が現れたり消えたりするのを見ていると、雄のガが交尾相手を探すのには匂いだけでなく視覚的なサインも重要なのではないかと思えてきました。

(2014.09.02・明石公園)

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コメント

わたしには雄のように見えるので、こんな解釈をしてみました。
「羽化当日に、今夜あたりの雌との出会いに備えてウォーミングアップ中の雄」
アカテンクチバ雌の産卵器のスライド写真では、長い三角形を二分した形で、先端部はやや尖りぎみです(ネットには参考となる画像が見つかりませんでした)。

投稿: ezo-aphid | 2014年9月 9日 (火) 12時14分

ezo-aphidさん、おはようございます。
これは雄なんですか。
ネットで見たカイコガの雌の腹端部がちょうどこんな丸みを帯びた形だったので、これも同じ雌だと思い込んでいました。
記事とタイトルを直しておきます。ありがとうございました。

投稿: おちゃたてむし | 2014年9月10日 (水) 06時28分

アカテンクチバの尾端が判る雌雄は見つけられません。かわりに近くの種をご紹介。

シロテンクチバの雌雄の標本写真(触角と尾端に注目)
 雌の尾端はやや細まり、雄では尾端が広がりわずかに黄色毛が覗いてます。
bioinfo.lowtem.hokudai.ac.jp/db/modules/zukan/index.php?action=node&node_id=3139#DSCN1275.JPG

ネグロアツバ雌の(たぶん)コーリングポーズ(フェロモン放出中のはず)、尾端そり上げ
kitaibaraki987.blog.fc2.com/blog-entry-521.html

投稿: ezo-aphid | 2014年9月10日 (水) 08時06分

ezo-aphidさん、こんばんは。
ご紹介の標本写真と見比べると、私の撮ったものは尾端の毛ががふさふさと拡がっていますから、やはり雄なんでしょうね。触角の方は、別カットも調べましたが残念ながらほとんど確認できませんでした。
蛾の尾端の形について調べていると、YAMKENさんのワタヘリクロノメイガの雌雄の見分け方についての記事が見つかりました。
http://yamken.jp/yam-hp3/wataherikuronomeiga_syougai.html
種によっては外見で雌雄を見分けるのはかなり難しいものなんですね。
ネグロアツバについては、ネット上で同種の画像を探すと多くがこの姿勢で写っています。シャクガ類によく見られるようにお尻を持ち上げた姿勢はこの種の癖(?)なのではないでしょうか。

投稿: おちゃたてむし | 2014年9月10日 (水) 20時00分

うっかりしていました。
私も最初は♀だと思ってしまいコーリング中と・・・・。
改めてezo-aphidさんのコメントやMyHPを見直して♂であると・・・。
MyBBSにアカテンクチバの♂♀の違いをUPしておきましたので参考に・・・。
尚、ネグロアツバの尻上げはこの種の癖であろうと思われます。
おそらく何かの擬態と思っています。
あの写真では私には♂♀の見分けがつきませんでした。
♂♀共に尻上げする種はいますので、特にクシヒゲシマメイガ類は♂の方が高く上げています。
最も♀の太く短いお腹は上げにくいでしょうが・・・・。

投稿: YAMKEN | 2014年9月13日 (土) 16時55分

YAMKENさん、こんばんは。
こちらこそ失礼しました。
カメラの小さなモニタでお見せしただけですから、いくらYAMKENさんでも勘違いされて当然です。
早速BBSを拝見して、今回撮った個体が雄に間違いないことがよく分かりました。ありがとうございます。
それにしても、腹面の画像が雌雄ともにすぐに出てくるというのはさすがですね。
触角については、北隆館の大図鑑にも「♂の触角は単純」とあるので、雌雄の差はほとんどないのではないかと思います。

投稿: おちゃたてむし | 2014年9月13日 (土) 21時57分

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