ヒメコスカシバ?の蛹の抜け殻とカイガラムシの一種
* 2014.09.02・追記とタイトル修正 *
YAMKENさんとezo-aphidさんからコメントをいただき、下の写真の蛹殻はヒメコスカシバのものである可能性が高いことが分かりましたので、とりあえず疑問符付きでタイトルに種名を掲げました。
藤棚のフジの幹に瘤が出来ていて、そこから蛹の抜け殻が四方八方にとび出していました。
スカシバの仲間だと思います。同じような抜け殻はアラカシでも時々見かけますが、多分別の種でしょう。1枚目の画面を良く見ると小さなヒメバチかコマユバチらしきものが2匹写っていますが撮影時には全く気がつかず、正体は分かりません。
羽化の様子を見たいものですが、夜中に来ないと駄目でしょうね。
気がつけば抜け殻の上や周囲を小さな虫がたくさん歩き回っていました。ダニかと思いましたが撮影して確認するとカイガラムシのようです。
コナカイガラムシ類、あるいはワラジカイガラムシ類の幼虫でしょうか。体長は0.4mm前後です。
(2014.07.31・明石公園)
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コメント
昨日は、お疲れ様でした。
邪魔者が付きまとっていたので満足な探しができなかったと思われますが、私としては貴殿の運の良さでセミヤドリガに出会えるのではと目論みましたが残念です。
代わりに良い情報が・・・・。これもその一つです。
スカシバガ科とフジで検索するとヒメコスカシバがありました。これかもしれません。
私には未出会いのため無関心であった瘤に注視し目標が増えました。
同じフジにいたのは、アカテンクチバ。トウネズミモチのは、シマケンモン。ネムノキのは、フタテンオエダシャクです。
ウバメガシにいたカマキリはコカマキリかもしれません。この時の話でヒナとヒメとしてましたがヒメはコの間違いのようです。
ミノガはオオミノガの可能性が出てきました。
別れた後では、ポプラ群に向かう道の小橋手前のひこばえのポプラにウチスズメ終齢が2匹、更にポプラ群にも1匹見つけた他は収穫なく痛む腰と疲れた足を引きずって帰りました。
投稿: YAMKEN | 2014年9月 3日 (水) 08時32分
少し前の資料ですが、むし社の「擬態する蛾」(2000年)によれば、フジに寄生するのはヒメコスカシバだけです。スカシバ類は寄主範囲が狭いのが普通ですが、ヒメコスカシバは、カキ・ヤナギ・クリ・カシワ・アラカシ・クマイチゴ・サクラ・フジ・クマシデ・ハンンキ、と広食性なので、アラカシも同種の可能性があります。
アラカシにはブナ科専門でやや大きいカシコスカシバも寄生するとのことなので、蛹殻の長さを調べれば両者を判別できるかもしれません。
投稿: ezo-aphid | 2014年9月 3日 (水) 12時19分
YAMKENさん、こんばんは。
こちらこそいろいろ教えていただきありがとうございます。知らないことばかりでとても勉強になりました。
ヒメコスカシバの名はezo-aphidさんからも挙げていただきましたが、これが有力なようですね。成虫にお目にかかる機会があればいいのですが、もともとスカシバの類は滅多に目にしませんから、いつのことになるやら分かりません。
また昨日撮影したガや幼虫についても、早速お教えいただき恐縮です。それにしてもカメラの小さなモニタでご覧になっただけなのによく見て憶えておられることに感心しました。
この夏は雑用が多くてあまり虫撮りに出かけていませんでしたが、秋になればまたひょっこりお会いする機会も多くなると思います。その時は宜しくお願いします。
ezo-aphidさん、こんばんは。
ヒメコスカシバの可能性が大きいと言うことですね。
残念ながら蛹殻の大きさを測ったことはないのですが、アラカシの幹で何度か見たものはもう少し大きかったような気がします。この公園のアラカシではカシコスカシバとコシアカスカシバが産卵するのを見たことがあるので、大きめの蛹殻はそれらのものではないかと思いますが、ひょっとしたら小型のものも混じっていたのかも知れません。今後注意しておきます。ありがとうございました。
投稿: おちゃたてむし | 2014年9月 3日 (水) 20時31分