アリの蛹を強奪するアオオビハエトリ
枯木を上る、お馴染みアミメアリの引越し行列です。
大顎でくわえて運んでいきます。
行列の沿道のあちこちでアオオビハエトリが徘徊していました。
アリを好んで捕食することで知られるハエトリグモですが、この日の狙いはアリではなくその荷物の方でした。手ぶらのアリが近づくと退却していましたが、白い蛹が目に入るとおもむろに接近します。
近くに来た獲物に跳びかかりました。
強奪に成功。
こちらでも。
よく見るとクモは蛹の触角をくわえています。
よく見るとクモは蛹の触角をくわえています。
残念、強奪に失敗しました。触角1本で奪い取るのは無理だったんでしょうね。
こういう瞬間を何度か目撃しましたが、勝負は一瞬で決まるようで、蛹を奪い取れても失敗しても、跳びついた後は速やかに退きます。失敗しても深追いはしないようです。成功の確率は半分くらいの印象でした。
首尾よく狩りに成功したクモはアリの行列から離れてゆっくり咀嚼するんでしょう。
勝利の雄叫び?
ではなく、カメラを威嚇しているだけでしょうね。
(2014.09.13・姫路市 広峰山)
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コメント
ふ~ん、面白いです。
調べて見るとアリ捕食に特化したハエトリとのことです。この場合、獲物がどういう物なのか、ちゃんと認識してる行動ですよね。成虫を狙わず、養分たっぷりの蛹の方を選択するのですから。
浅間茂他(2001)「校庭のクモ・ダニ・アブラムシ」80頁に、「時には運搬中のアリ幼虫を略奪する。アブラムシの背中を叩いて甘露を吸い取る」との記述がありました。うーん、ここまでくるとアリの行動を熟知してる、としか思えません。
投稿: ezo-aphid | 2014年9月18日 (木) 18時44分
ezo-aphidさん、こんばんは。
アリ成虫を狙うより、リスクも少ないし消化もよろしいということでしょうね。
「校庭のクモ・・・」は私も持っているのですが、その記事は読んでいませんでした。蛹の略奪についてはいくつかのサイトで取り上げられていましたが、アブラムシに甘露を催促するというのは初めて知りました。実に小癪な奴ですね。
投稿: おちゃたてむし | 2014年9月18日 (木) 19時49分
いいや、勝利の雄叫びでしょう(笑)。
投稿: フッカーS | 2014年9月19日 (金) 00時25分
フッカーSさん、こんばんは。
そんなふうに見えますよね。
一般的にはクモはあまり好みませんが、ハエトリは顔といい動作といい愛嬌があって好きです。
投稿: おちゃたてむし | 2014年9月19日 (金) 19時55分
いつもの遅れレスです。
この生態はすごいですね。クモには蛹が見えているというこですからね。
ハエトリグモは、適当な大きさの動く者には何でも飛びかかるのかと思っていました。
1枚目の画像、おちゃたてさんもキノコを載せたのかと一瞬思ってしまいました。
蛹の白い色もキノコの芽のように見えました。
投稿: tukik | 2014年9月21日 (日) 12時17分
tukikさん、こんばんは。
確かに、マウスポインタにも跳びかかるくらいですから動くものなら何でも、という側面もあるんでしょうね。でもこの場合は蛹を持ったアリと手ぶらのアリを明らかに見分けているようでした。
虫撮りをしている間に面白い形のキノコなど見つけてとりあえず撮影することもありますが、知識が全く無い上に調べるのも大変そうなのでそのままになってしまいます。折角なので少し勉強しておきたいとも思うのですが、いつになることやら・・・。
投稿: おちゃたてむし | 2014年9月21日 (日) 20時20分