クロオビケブカアブラムシとショクガタマバエの卵(改題)
* 2014.10.06・追記とタイトル変更 *
BABAさんから、「不明卵」はタマバエのものだろうと教えていただきました。なるほど、以前BABAさんのブログに掲載されたショクガタマバエの卵とそっくりで、間違いなさそうです。
アブラムシの方は、ezo-aphid さんからクロオビケブカアブラムシと思ってよいだろうとコメントをいただきました。11月中旬以降に雄と産卵雌が現れるということなので、この秋に是非確認したいと思っています。タイトル変更してそれぞれの種名を入れました。
アラカシの葉の裏のアブラムシです。
長い毛の生えた太い角状管からケクダアブラムシ亜科と思われます。この公園のアラカシではこれまでにカシケクダアブラムシ Allotrichosiphum kanshicola と クロオビケブカアブラムシ Mollitrichosiphum nigrofasciatum と思われる種を確認していますが、そのどちらとも一致しません。ただしクロオビケブカの方は以前に見たのは有翅の成・幼虫のみだったのに対して今回は無翅個体ばかりなので必ずしも別種とは決められないかも知れません。
以前のクロオビケブカ?の記事に ezo-aphid さんからいただいたコメントによればアラカシに寄生するケクダアブラムシ類には他にクワナケブカアブラムシとマダラケブカアブラムシの2種があるそうです。
背中に黒い紋が見えるのは成虫でしょう。体長約2mmです。
この黄色い個体もほぼ同じ体長ですが角状管が充分発達していないようなのでまだ幼虫なのでしょう。
脱皮中の幼虫もいました。
アリはオオズアリのワーカーです。
帰宅し てパソコンのモニタを見るまで気づかなかったのですが、背中に赤い卵を背負った幼虫があちこちに写っていました(1枚目にもいます)。
偶然ピントの合ったカットから拡大しています。長さ約2mm。寄生卵と思われますが、犯人は何者でしょう。
(2014.09.30・明石公園)
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コメント
おはようございます。多分、タマバエの卵だと思います。いかがでしょう。
投稿: BABA | 2014年10月 6日 (月) 08時21分
こんばんわー。
どうやら本物のクロオビケブカアブラムシと思って良さそうです(森津図鑑の写真とあってますので)。成虫になると、腹部に黒紋が現れ、角状管も黒化するようです。11月中旬以降には、雄と産卵雌が現れると思うのですが、(いまだ生態の解明不十分の状態で)どのような斑紋を持つものか想像できません。
卵は、BABAさんの推測どおりショクガタマバエのものと思います。幼虫の多発状態の葉で良くこのような卵を見かけますし、色も幼虫の体色に近いようです。
投稿: ezo-aphid | 2014年10月 6日 (月) 19時23分
BABAさん、こんばんは。
既にBABAさんのところで登場していたんですね。アブラムシ幼虫に付着していたので、寄生性のものとばかり思っていました。それにしても獲物の体に直接産み付けるとは、大胆な奴ですね。タイトルを直しておきます。ありがとうございました。
ezo-aphidさん、お待ちしておりました。
以前に撮った有翅虫に腹部の黒紋が似ているとは思っていましたが、これがクロオビケブカアブラムシですか。発生場所が確認できたので、この秋には雄と産卵雌を探してみたいと思います。ショクガタマバエの産卵するところも見たいものですが、BABAさんが書いておられるように夜間の仕事なんでしょうね。タイトルに種名を入れておきます。ありがとうございました。
投稿: おちゃたてむし | 2014年10月 6日 (月) 20時22分