イスノキモンオナガコバチ・雄の争い
4年前に初めてこのハチを見て以来注意しているイスノキに、今年もイスノキモンオナガコバチ Megastigmus distylii の雄が集まってきていました。
実の中から穴を開けて顔を出した雌。
その雌を待ち受ける雄ですが、ライヴァルの姿も・・・。
翅を拡げ、お尻を振り上げて威嚇し、追い払おうとするのはニッポンオナガコバチと同じです。
相手も反撃いたします。
最後には取っ組み合いも。
残ったのはどちらの雄だったのか区別がつきません。
この続きは次の記事で・・・。
(2014.11.07・明石公園)
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コメント
こんばんわー。
顔(頬のあたり)と腹部側面に見える白斑の形から、勝ち残ったのはツノ突き合わせて対峙中(4枚目の写真)のうち、左の個体と見ました。
ところで、イスノキは1果に2個の種実ができるそうですが、1匹が1種実を必要とする?、幼虫間の競合はないのか? などの疑問が・・・・・。
種実の皮が固いとすれば、幼虫は蛹化直前に果皮付近まで坑道を掘っておくだろうと思います。
もひとつ、越冬前に交尾を済ませているので、雌の産卵期はできるだけ早いうちが望ましく、盛花期後まもない稚果(5月後半あたり?)を狙うのではないでしょうか。
ただし、産卵雌の「見つけ撮り」というのは、難関のようです。たとえば、草本果実に普通にゴールが見つかるのですが、それを作ると想定しているハエの産卵を見ることはほとんどありません。やむを得ず、盛花期後半のネット掬い取りをしたところ、ようやくそれらしき種類を1群落・1日あたり1頭のみを得ました。
投稿: ezo-aphid | 2014年11月 9日 (日) 21時50分
ezo-aphidさん、おはようございます。
なるほど、斑紋に違いがあったんですね。気がつきませんでした。さすが、よく見ておられますねー。
2年前に、脱出口の二つある実を調べてみたことがあります(2014.08.14の記事)。この時は二つの種子からそれぞれ坑道が延びていましたが、蛹殻の破片らしきものは見つけられませんでした。次の機会に雌脱出後の実を割ってみようと考えていながら、今回そのことをすっかり忘れていました。
また雌の産卵は同じ年に一度だけ、8月はじめに観察しています(2012.08.10の記事)。すでに産卵期の終わり頃だったのかも知れませんが、羽化・交尾から9ヶ月も間があることが気になりました。冬場にこのハチが全く見つからないことも考え合わせて、ひょっとして他の寄主植物でもう一世代を過ごしているのでは?などと空想しているのですが・・・。
投稿: おちゃたてむし | 2014年11月10日 (月) 07時36分
おはようございます。
体の方はいたって元気なので、日まで困ってます(^^)。
今年は、念願のオナガバチの産卵を撮ることが出来たので喜んでいますが、まだハチの顔出しは撮ったことがないので、次回の目標ですね。
最近は、ニッポンオナガコバチを全然見掛けなくなってしまいました。さち、どこに云ってしまったやら。
せっかく、暇な時間がたくさんあるのに、虫撮りに行けないのがとっても残念です。
投稿: そら | 2014年11月10日 (月) 08時38分
そらさん、こんばんは。
こんなことを言っては叱られそうですが、特に心配な症状でもないのならたまに1、2週間、暇を持て余してみるのも悪くないんじゃないかと(入院経験の無い私は無責任にも)思ってしまいました。
こちらではこの記事の写真を撮ったのと同じ日、いつものクロガネモチにニッポンオナガコバチの雄がちらほら集まり始めていました。お馴染みの虫の姿が見えないと寂しいですよね。
投稿: おちゃたてむし | 2014年11月10日 (月) 20時25分