ヒサゴクチカクシゾウムシ
朽木の樹皮をめくると出てきたヒサゴクチカクシゾウムシです。
枯木の上でよく見られる小さなゾウムシですが、越冬中の姿を見るのは初めてのような気がします。この種が集団で越冬している画像がフッカーSさんのサイトに出ていますが、こちらではそのような状態はまだ見たことがありません。
この姿勢では“口”だけでなく複眼もほとんど隠れています。
ひっくり返してみました。
擬死の状態にある間に撮影しようとしたのですが、なぜかすぐに動き出して歩き始めてしまいます。
擬死の状態にある間に撮影しようとしたのですが、なぜかすぐに動き出して歩き始めてしまいます。
裏返してみて初めて知ったのですが、中脚のつけ根のあたりに口吻の先を収容するポケットのような構造があります。
甲虫図鑑で他種の説明文にある「中胸腹板の吻溝受容板」に当たるものでしょう。
(2014.12.03・学が丘北公園)
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コメント
やはり細部まで鮮明に見える画像は良いですね。
腹面にこんな構造があったとは・・・・。
自分が撮った虫すべてを改めておちゃたてむしさんに撮り直して欲しいくらいです(笑)。
投稿: フッカーS | 2014年12月 8日 (月) 17時31分
フッカーSさん、こんばんは。
ほんとに面白い構造ですが、やっぱり口吻の先を保護するためのものなんでしょうかね。
機会があれば昆虫の腹面も撮っておいたほうが良いということは、フッカーさんに教えていただきました。越冬中など、あまり動く心配の無い時に時々思い出しては撮っています。
投稿: おちゃたてむし | 2014年12月 8日 (月) 20時52分