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2015年1月 3日 (土)

チャタテ科 Psocus bipunctatus (Linnaeus,1761)(改題)

* 2015.01.06・追記とタイトル変更 *

Psocodea さんから早速コメントをいただきました。 Psocus bipunctatus (Linnaeus,1761)。Psocus 属のタイプ種なのでザ・チャタテムシ、とも言える種だそうです。タイトルに種名を掲げました。

モッコクの幹で1匹だけ見つけたチャタテムシです。
実はこの種は過去に何度か撮影しているのですが、10年ほど前からとんと見ることがなくなり不思議に思っていたところでした。これまでの例はいずれも木の幹の上で、体の大きさ、色や斑紋などは同じく木の幹を棲家とするイダテンチャタテに似ています。吉澤先生の翅脈図と見比べると、チャタテ科 Psocidae のPsocus sp. とされているものによく一致しました。翅脈のパターンや色の濃淡、黒紋の位置や大きさまでよく合い、いくつかのネット画像を見れば体の色や斑紋も似ているので、属はこれで間違いないと思います。

_dsc5289_2

_dsc5292_2

_dsc53002_2
雌だと思います。体長約3.8mm、翅端まで5mmです。

(2014.12.27・明石公園)

次は10年前に同じ場所で撮った成虫と幼虫の集団です。

0306735_20031202
木はカクレミノです。画面左上寄りの、頭部が黒っぽくて複眼の大きい3匹が雄だろうと思います。幼虫は終齢でしょう。他の数例でも成虫を撮影したのは11月下旬から12月にかけてなので、この季節に成虫が羽化してくるのだと思います。

03n3812_20031202
雄と思われる成虫と幼虫です。

(2003.12.02・明石公園)

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コメント

Psocus bipunctatus (Linnaeus, 1761) でしょう.Psocus 属のタイプ種ですので,ザ,チャタテムシ,とでも言える種です.

投稿: Psocodea | 2015年1月 6日 (火) 09時32分

Psocodeaさん、こんばんは。
お正月早々ありがとうございます。
久しぶりに見た種だったのですが、典型的なチャタテなんですね。チャタテ目・チャタテ科・チャタテ属(そんな和名が充てられているのかどうか知りませんが)のザ・チャタテムシ、といったところなんでしょうか。早速タイトルに種名を入れておきます。
今年もよろしくお願いします。

投稿: おちゃたてむし | 2015年1月 6日 (火) 20時06分

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