« ツヤカスミカメの一種 | トップページ | ミノガ科の一種の幼虫 »

2015年3月16日 (月)

フサカイガラムシ科の一種(Neoasterodiaspis sp.)(改題)

* 2015.04.04・追記とタイトル変更 *

写真のカイガラムシについて、ezo-aphidさんのお計らいにより今年同じ木で採集した標本を専門家の高木貞夫先生にお送りして同定をお願いすることが出来ました。そして昨日いただいたご返事によれば、本種はかつて東京と大阪でアラカシの葉から採集され、高橋良一さんがスライド標本にAsterolecanium  glaucae Takahashi とラベルに記入したものの発表されずに終わったものと同種と思われる。ただこの群の分類はかなりの難物で、今回の明石の種については暫定的にNeoasterodiaspis sp.としておいてください、とのことでした。ということで、タイトルを再度変更して属名を加えました。ご多忙の中、貴重な時間を割いて標本を調べて下さった高木先生に深く感謝いたします。

* 2015.03.29・記事訂正とタイトル変更 *

3月29日付けのezo-aphidさんからのコメントにあるとおり、標本を専門家の方にお送りしたところこのカイガラムシはフサカイガラムシ科Asterolecanium属の一種らしいとのご返事をいただきました。正確な同定はこれからということですが、とりあえずタイトルをフサカイガラムシ科の一種に変更しました。

* 2015.03.17・追記とタイトル変更 *

ezo-aphidさんから早速、「カシウスマルカイガラムシ Hypaspidiotus phaneraspis Takagi,1958 だろう」とコメントをいただきました。奄美大島から報告された種で、本州からの記録は無さそう、ということです。「カイガラムシの一種?」としていたタイトルを変更して種名を掲げておきます。

3年前の写真です。
アラカシの葉裏にたくさんくっついていたもので、撮影当時正体が分からずお蔵入りしていたのですが、改めて調べてみてもやっぱり分かりません。カイガラムシの仲間ではないかと思うのですが、ネット画像を探しても似たものが見つかりません。いつものように詳しい方のコメントを期待して出しておきます。

_dsc2940
全体の形は薄っぺらな目玉焼きに似ていて、黄身の部分を取り巻く円の直径が1mm前後、外側の白身(というより透明の糊状ですが)が直径2.5mm前後です。

_dsc2915
1枚の葉に2、3個づつついていました。

_dsc29233
何者でしょうか。

(2012.03.12・明石公園)

|

« ツヤカスミカメの一種 | トップページ | ミノガ科の一種の幼虫 »

半翅目」カテゴリの記事

コメント

外観は、Aspidiotus属のウスイロマルカイガラムシや、クサギウスマルカイガラムシに似てますね。
奄美大島から報告されたカシウスマルカイガラムシ Hypaspidiotus phaneraspis Takagi,1958 だろうと思います。これは本州からの記録は無さそうで、標本数もおそらく原記載の5頭だけでしょう。カイガラムシ図鑑にも写真は載っていません。

投稿: ezo-aphid | 2015年3月17日 (火) 08時14分

ezo-aphidさん、
これもマルカイガラムシ科だったのですか。この仲間はヤブニッケイやイスノキで見ていましたが、今回のものとは全く結びつきませんでした。
たまたま本日、久しぶりの虫撮りで明石公園に行ったので記事と同じアラカシを見てきましたが、やはり葉裏にたくさんついていました。でも同じ公園内でも他のアラカシではまだ見たことが無いので、分布が局所的なのではないかと思います。
折角正体も分かったことなので、今後時々覗いて変化を見たいと思います。タイトルにはひとまず?付きで種名を掲げておきます。ありがとうございました。

投稿: おちゃたてむし | 2015年3月17日 (火) 20時05分

よく考えて見ると、私のあて推量があたってるとしたら、約60年ぶりの再発見となりますねー。
同属のシイマルカイガラは普通種のようで、年2化・成虫越冬と判っていますが、こちらは皆目不明。
貴重な標本および知見と思いますので、すこし採集して頂き、命名者に送付しておきたく存じます(いずれ北大博物館の標本庫に入ると思います)。ひょっとすると「正しいコメント」が頂けるかもしれません。
後日、具体的に別途お願い致しますが、5-6枚の寄生葉をとり、半日ほどおいて表面の水分を飛ばしてから新聞紙にくるみ、封筒で郵送してくださいませ(水分過多や密閉で腐らせるのが最悪なのです)。 

投稿: ezo-aphid | 2015年3月19日 (木) 23時38分

ezo-aphidさん、こんばんは。
60年ぶりと聞くと興奮します。お見立てがいつものように当たっているといいですね。
来週中には標本を採集できると思います。送り先など、ご連絡をお待ちします。

投稿: おちゃたてむし | 2015年3月20日 (金) 20時23分

発送ずみとのお葉書(モンオナガコバチ画像)ありがとうございました。
先ほどのメールで、標本到着とフサカイガラムシ科Asterolecanium属とのお知らせをいただきました。まったく違う(私にとって未知の)科だったので驚くとともに、ご迷惑をおかけしたことになったようで申し訳ありません。
フサカイガラムシ属の特徴として河合さんの図鑑には、「虫体は固くて薄いセルロイド様の半透明の殻のうで覆われ、・・・・・殻のうの周縁部は微毛状の分泌物でフサ状に縁どられ、一見コナジラミの蛹殻に似る」と紹介されています。この属の国内調査は進んでいないようで、図鑑の写真と説明だけでは、種の絞りこみは難しそうです。この標本が役立てられれば嬉しいのですが。

投稿: ezo-aphid | 2015年3月29日 (日) 11時09分

ezo-aphidさん、
こちらこそお手数おかけしました。
フサカイガラムシ科というのがあるんですね。なるほどコナジラミに似ています。こちらにも同様のご連絡をいただいたのですが、正確な同定はしばらく待つようにとのことでしたので、とりあえずタイトルはフサカイガラムシ科の一種としておきます。ありがとうございました。

投稿: おちゃたてむし | 2015年3月29日 (日) 19時42分

先ほど、高木先生から(おちゃたてさんあての)返信文を転送して頂きました。
高橋良一さんが公表準備した種とのことで、スライドの状態は良くないものの、すでに大阪・東京で採集されているものでした。スライド標本になると、最近縁種のシイフサカイガラムシ Neoasterodiaspis pasaniae と酷似しているとのこと。こちらの生体写真を図鑑で見ると、遠目のせいかかなり違って見えます。シイの枝・葉で成虫越冬するそうですが、このような拡大写真(のほうが違いが明瞭?かもしれないので)を見てみたいものです。
まいど、同定の失敗が出てしまいますが・・・・・・、ご寛恕のほどを。


投稿: ezo-aphid | 2015年4月 3日 (金) 08時20分

ezo-aphidさん、
高木先生からは思いのほか早く結果をお知らせいただき恐縮しております。
最初見た時はこれがカイガラムシなのかどうかも確信が持てず撮った写真も放置していたのですが、おかげさまで所属が判明し、とりあえず記事に出してみて良かったと思っています。お計らいありがとうございました。
シイフサカイガラムシの方もこのあたりにも分布しているものなら探しだして比較したいものですね。タイトルには教えていただいた属名を加えておきます。

投稿: おちゃたてむし | 2015年4月 4日 (土) 20時09分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/551900/61291864

この記事へのトラックバック一覧です: フサカイガラムシ科の一種(Neoasterodiaspis sp.)(改題):

« ツヤカスミカメの一種 | トップページ | ミノガ科の一種の幼虫 »