« クストガリキジラミの羽化 | トップページ | ヒメマキムシ科の一種(?ヤマトケシマキムシ) »

2015年4月15日 (水)

サヤツナギの一種(Dinobryon ?divergens)

これはサヤツナギ(Dinobryon)と呼ばれる、不等毛類に属する原生生物の一種です。不等毛類という名称はこの仲間が長さの異なる2本の鞭毛を持つことに由来するもので、その特徴は下の写真や動画でも見ていただけると思います。
花瓶のような形の殻に細胞が収まっていて、写真のような群体を作る種では細胞分裂の際、新たにできた殻は元の殻の開口部の内側に付着する、ということです。そして物に固着することなく群体のまま遊泳します。(月井雄二著「淡水微生物図鑑」による)

_dsc36032

_dsc36062



短い動画ですが、鞭毛の動きがどうにか分かると思います。
 
(2015.04.03・明石公園 桜堀にて採集)

|

« クストガリキジラミの羽化 | トップページ | ヒメマキムシ科の一種(?ヤマトケシマキムシ) »

淡水プランクトン」カテゴリの記事

コメント

分かり易い写真ですね。
位相差顕微鏡を使用ですか?

投稿: そよかぜ | 2015年4月16日 (木) 13時57分

そよかぜさん、こんばんは。
一応微分干渉なんですが、機械はジャンクで入手した60年代の製造と思われる骨董品で、かなり難有りのシロモノです。

投稿: おちゃたてむし | 2015年4月16日 (木) 19時52分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: サヤツナギの一種(Dinobryon ?divergens):

« クストガリキジラミの羽化 | トップページ | ヒメマキムシ科の一種(?ヤマトケシマキムシ) »