アカスジシロコケガの繭
3年前にも同じ場所で撮ったものを出していますが、この季節、少し山に入るとよく見つかるアカスジシロコケガの繭です。
終齢幼虫が蛹化する際に自分の毛を1本づつ引き抜いてこんな繭を作るそうなのですが、一体どうやればそんな芸当が出来るのか、実際にこの目で見ないことには想像がつきません。
(2015.05.26・再度谷)
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コメント
こんばんは
未だ明石の地では出会えていませんが、先日ある団体の旅行で湯の山温泉へ出かけた先で幼虫を2匹採取してきました。
1匹は何時の間にか繭を作り大変身した蛹になっていました・・・・実は宿りバエの蛹にです。
心配のもう1匹も先日繭を作り始めました。時間がなくあまり観察ができませんでしたが背の毛を口で挟んで抜いていました。
どうやら口で抜くことができた最初の毛は縦方向の柵のように並べていたようです。その後は斜めや横方向に使ったものと思われます。
ところが、口の届かない部分(胸節の毛)はどうするのでしょうか?。
ここからは私の推測です。
既に出来ている繭の一部に粘着性の体液を付け、それに毛を貼り付け固定した後に体を引いて引き抜きます。
あとは体裁を整えながら繭に貼り付けていけば全ての毛が利用できたのでは・・・・・と。
蛹に模様があるものもいます。ましてスケスケの繭なのですから何らかの擬態とも思われます。
投稿: YAMKEN | 2015年5月29日 (金) 22時33分
YAMKENさん、おひさしぶりです。
温泉旅行で幼虫を採集とは、さすがです。
本では読んでいましたが、ほんとに自分の口で毛を引き抜いて並べていくというのは驚きですね。
口の届かない部分の毛の処理については疑問でしたが、YAMKENさんのご推測を伺うとそれしかないという気がしてきました。
やはりこういう行動を観察するには飼育してみる他ないんでしょうね。いつか挑戦してみたいと思います。
それにしても、このスケスケの繭はどの程度の防御効果があるんでしょうか。
ヒメバチの長い産卵管やごく微小なコバチ・ハエ類には役に立たないように思えますが、この形に進化してきたということは充分にその役割を果たしているということでしょうね。
投稿: おちゃたてむし | 2015年5月30日 (土) 07時18分