コミカンアブラムシ
コミカンアブラムシ Toxoptera aurantii と思われるものは以前に一度、ツバキの蕾に寄生していたものを掲載していますが、この種と同属のミカンクロアブラムシT.citricidaを外見で見分けるには有翅虫を見なければ難しいということで、この時は無翅虫と幼虫ばかりだったので種名には疑問符をつけていました。
今回の写真はツバキの新葉の裏にいた有翅虫ですが、翅脈を見るとコミカンアブラムシで間違いなさそうです。
この種は有性世代を持たず周年単性生殖を続けるそうです。
コミカンアブラムシは中脈の分岐が1回(Y字型)で、ミカンクロでは2回分岐するそうです。体長は約2mmです。
腹部に鈍い金属光沢があります。画面中央の白い粒が気になりますが・・・。
幼虫たち。
(2015.05.02・学が丘北公園)
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コメント
有翅虫の縁紋の黒さと触角のだんだら模様(節ごとに末端が黒い)が特徴的ですね。スライド標本にした状態でも、これらの特徴が見られています。
aphid.aphidnet.org/Toxoptera_aurantii.php
aphid.aphidnet.org/Toxoptera_citricidus.php
投稿: ezo-aphid | 2015年5月13日 (水) 19時14分
ezo-aphidさん、
こういう色は透化処理でも消えないんですね。それとも微妙な匙加減があるのかな?
スライド標本の画像は普段あまり見ていませんが、綺麗なものですね。
投稿: おちゃたてむし | 2015年5月13日 (水) 19時59分