フジハフクレフシとタマバエ幼虫
下の写真はフジの葉ですが、裏面に円い虫こぶが出来ています。フジハフクレフシと呼ばれているものだと思います。
フジと言ってもヤマフジの方かも知れません。フジ(ノダフジ)とは蔓の巻き方などで見分けられるそうですが、撮影時にはそこまで見ていませんでした。
一つの虫こぶを切開してみました。
フジハフクレフシの形成者はタマバエの一種だそうなので、これがその幼虫でしょう。
これは別のゴールから取り出した幼虫で体長2.5mmほど。上の写真のものより成長が進んでいるようです。盛んに体をくねらせて動き回るのでうまく撮れません。
手前が頭、でしょうね。
(2015.05.09・追記)早速 ezo-aphidさんからコメントをいただきました。やはりこちらが頭部で、その腹側(画面では右側)に見えるY字型はタマバエ類特有の胸骨という器官だそうです。
(2015.05.09・追記)早速 ezo-aphidさんからコメントをいただきました。やはりこちらが頭部で、その腹側(画面では右側)に見えるY字型はタマバエ類特有の胸骨という器官だそうです。
(2015.04.27・神戸市西区水谷)
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コメント
こちらが頭部ですねー。
Y字型が、例の胸骨というものでしょう。ショクガタマバエの例が10頁19図に載っています。
www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/publication/files/method_banker_plants2011.pdf
投稿: ezo-aphid | 2015年5月 9日 (土) 17時32分
ezo-aphidさん、こんばんは。
どうもはっきりした目鼻立ちが見えないので迷っていましたが、こちらが頭部で合っていましたか。Y字型の印は何だろうと思っていたのですが、タマバエ類特有の器官なんですね。憶えておきます。ありがとうございました。
投稿: おちゃたてむし | 2015年5月 9日 (土) 19時43分