タマバエ科の一種(?Asynapta sp.)(改題)
* 2015.05.12・追記とタイトル修正 *
ezo-aphidさんから、翅脈と触角の節数、柄節の毛数などからみて、やはりAsynaptaの可能性が高そうです、とのコメントをいただきました。また細長い尾端の形から雌と断定できるということです。タイトルに疑問符つきで属名を入れておきます。
ヒメバチでも産卵に来ていないかと思って覗いてみた立ち枯れのコナラに、赤くてきれいなタマバエがいました。
体長3.6mm、翅端まで6.5mmくらいで、これまでに見たタマバエの中では大型です。
いつものMNDの翅脈図との絵合わせでは Asynapta 属あたりが近そうです。
撮影時には気づかなかったのですが、腹部の先が長く伸びて背面に折りたたまれています。これが雌だとすれば産卵時には伸ばすんでしょうね。
ざっと数えて50節近くある触角です。
なぜか撮影中ずっと、右前脚を上げていました。
(2015.05.02・学が丘北公園)
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コメント
翅脈と触角の節数、柄節の毛数などからみて、やはりAsynaptaの可能性が高そうです。触角節数は標準より大きく外れていますが。尾端の形は、雄には把握器があって短いので、このように(あるいは図124・127)長いのは雌と断定できます。まさか背負っているとは思いませんでしたが。
Asynaptaの一部は「松かさ類」(ほかには生組織の壊死部にも)に産卵するそうですが、そのために必要な器官なんでしょう。国内からの記録は無いようですが、詳しいことは湯川先生に伺ってみないと判りません。
投稿: ezo-aphid | 2015年5月12日 (火) 08時25分
ezo-aphidさん、こんばんは。
翅脈図以外は手に負えないと思って見ていなかったので、Asynaptaの触角柄節の図が出ているのに気づきませんでした。また折り曲げた細長い尾端に驚いていましたが、タマバエ類にはこういう細長く伸びた腹部を持つ種がいるんですね。これを伸ばして産卵するところを見たいものです。ご賛成いただけたので、タイトルを?Asynaptaとしておきます。ありがとうございました。
投稿: おちゃたてむし | 2015年5月12日 (火) 19時49分