ホウキムシのアクチノトロカ幼生(Actinotrocha larva)
ホウキムシ類のアクチノトロカActinotrocha幼生はこれまでに2度(2010.01.12、2012.03.13)掲載していますが、それぞれタイプが違っていて、今回のものはまたそれらとはかなり様子が異なります。
大きさはどれも1mm前後で大差はないので、おそらく種が違うのだろうと考えていますが実のところよくわかりません。いずれにしても今回のタイプが体の透明度が高く一番美しいと思っています。
上3枚はそれぞれ別個体ですが、形が違うのはそのためではなく見る角度の違いによるものです。
左端が肛門で、その周囲の繊毛帯が体を前進させるための主動力になっているようです。肛門に続く腸の中で食物らしきものがゆっくり回転しています。
放射状に伸びた腕のようなものは幼生触手tentaclesと呼ばれるもので、一面に生えた細かな繊毛がさかんに運動しています。写真だけ見るとこの触手をタコの脚のように打ち振る姿を想像しそうですが、次の動画を見ていただくと分かるように実際にはほとんど動かしません。
(2015.06.25・西舞子海岸にて採集)
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