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2015年7月 3日 (金)

セグロヒメキジラミと寄生卵

5月末にこの場所を訪れた時には全身黄色の個体ばかりだったセグロヒメキジラミが、約1ヵ月後には全てこんな体色になっていました。

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いろんな木の葉の裏で見ましたが写真はネジキにいたものです。体長1.5、翅端まで2mmくらいで、雌だと思います。

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そして多分これが雄。

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たくさんの個体の中に、寄生者のものらしき卵をつけたものが何匹か見つかりました。

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長さ約0.2mmの小さな卵ですが、キジラミの腹部ではなく前翅の外側に付着しているように見えます。

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こちらは別個体。

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最初のものよりつけ根に近い位置ですが、やはり前翅の表面についているようです。

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これはまた別の個体。位置は少しずつ異なりますが、3例ともに前翅の表面、つけ根に近い位置に生みつけられています。孵化した幼虫が、寄主の翅の運動で振り落とされる危険はないのでしょうか。
それにしても、体長2mmにも満たない極小のキジラミに寄生するのはどんな虫なんでしょう。

(2015.06.22・学が丘北公園)

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コメント

あてずっぽうですが、ショクガタマバエの類かも。
baba-insects.blogspot.jp/2012/09/blog-post_30.html

投稿: ezo-aphid | 2015年7月 4日 (土) 08時27分

ezo-aphidさん、こんばんは。
確かに、大きさや色合いはBABAさんの撮られたショクガタマバエの卵によく似ていますね。
また調べてみればこのブログでも、アブラムシの体に直接産み付けられた卵を掲載していました。
http://mushi-akashi.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-aec2.html
ただそれらの卵が形がソーセージ型(円筒状)であるのに対して今回のものは付着面が平らになっているように見えることや、キジラミの翅のほぼ同じ場所に1個づつ産み付けられていることから、もう少し特化した(寄生性の?)種ではないかという気がしています。

投稿: おちゃたてむし | 2015年7月 4日 (土) 20時21分

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