繭を紡いだ幼虫(?ヒメカゲロウ科)
一ヶ月ほど前にクロフチャタテやコクロキジラミを撮影したエノキの幹を眺めていると、こんな繭が見つかりました。
差し渡し4mm足らずの目の粗い繭で、中にはまだ蛹化する前の幼虫が頭部と腹部を強く曲げた状態で入っているようです。周囲に見える細い糸はおそらくチャタテムシのものでしょう。
糸、というよりチューブからしぼり出したセメダインのような質感がEuplectrus(ヒメコバチ科)の繭に似ています。中の幼虫がよく見えないので繭を破って取り出そうとしたのですが予想外に丈夫で、無理をすると幼虫を潰してしまいそうなのであきらめました。
3対の長い脚があるようです。残念ながら頭部の形の分かる写真が撮れませんでしたが、全体の形や色合いが以前ヒメカゲロウ科の幼虫?として出したピンク色の幼虫に似ています。
クサカゲロウ類の球形の繭はよく目にしますが、ヒメカゲロウ類の繭というのは見たことがないのでちょっと検索してみると、いくつかの海外サイトで同じような楕円形で目の粗い繭の写真が出てきました。上の蛹化前の幼虫も、おそらくこの科の一種なのだろうと思います。
クサカゲロウ類の球形の繭はよく目にしますが、ヒメカゲロウ類の繭というのは見たことがないのでちょっと検索してみると、いくつかの海外サイトで同じような楕円形で目の粗い繭の写真が出てきました。上の蛹化前の幼虫も、おそらくこの科の一種なのだろうと思います。
(2015.07.13・明石公園)
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