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2015年7月16日 (木)

獲物を運ぶオオシロフクモバチ

立ち枯れのヤブニッケイの幹を、なにやら派手な色をした大きな虫が歩いていると思ったら、獲物をぶら下げたオオシロフクモバチ(オオシロフベッコウ)でした。

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獲物は以前の記事と同じコガタコガネグモだと思いますが、それにしてはちょっと大きい気もするのでひょっとしたらムシバミコガネかも知れません。どちらにしても雌の成体でしょう。

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上から降りてくるところだったようなのですが、こちらが近づいたのを警戒したのか逆に幹を上り始め、頭上1.5メートルほどの高さまで上がったところでめくれ上がった樹皮の間に獲物を固定してしまいました。
このハチはジガバチなどとは違って獲物を狩った後で泥縄式に場所を探して巣穴を掘るので、それが完成するまでの間地上から離れた植物の枝や葉の上に獲物を置いておく習性があります。獲物にアリがたかるのを防ぐためと言われていますが、これまで何度か見たところでは獲物を置く場所は地上数センチからせいぜい1メートルくらいの高さだったので、今回もすぐに地上近くにまで獲物を運び降ろすだろうと思って眺めていました。
ところがこのハチはそのまま営巣場所を探しに行ったようで、数分から十数分おきに戻ってきますが獲物の無事を確かめるだけで、どうやら巣穴の完成まで動かす気はなさそうです。周囲は落葉の積もった林の中で巣穴を掘れるような露出した地面がありません。ハチを追いかけて営巣場所をつきとめるのは無理と思われ、また巣穴掘りが終わって獲物を動かし始めるのを待っている気にもならないので、今回はこれ以上の撮影はあきらめました。

(2015.07.13・明石公園)

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