マエグロツリアブ
乾燥した砂地の上を数匹のツリアブが飛び回っていて、ときどき着地しては腹端を砂に擦りつけるような動作を繰り返していました。
ツリアブは2種類が混在していて、一つは以前掲載したスキバツリアブ、もう一種はクロバネツリアブLigyra tantalusかと思っていたのですが帰宅して調べると同属のマエグロツリアブL.similisだったようです。
クロバネによく似ていますがひとまわり小型で、腹節の帯の色や配置も異なります。翅脈にも違いがあるようなので、記事の最後に右翅の拡大写真を入れておきます。
このような行動は産卵のように見えますがそうではなく、雌の腹端にある「砂室」という部分に砂粒を取り込むための行動なのだそうです。詳しくはスキバツリアブの記事へのezo-aphidさんのコメントを参照して下さい。
(2015.08.28・再度谷)
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