ケヤキブチアブラムシ
地面に這ったクズの葉を裏返して回っていると、多くの葉でこの薄色のアブラムシが見つかりました。
体長1.4、翅端まで2.2mmほどの有翅の成虫ばかりで、無翅虫や幼虫は全くいません。その上葉を裏返すとすぐに歩いて逃げ始めるので、たくさんいた割にはじっくり撮影することができませんでした。帰宅して寄主植物を手がかりに検索してみると、BABAさんやHepotaさんの記事にあるケヤキブチアブラムシ(ケヤキヒゲマダラアブラムシ) Tinocallis zelkowae と同じもののようです。
この種は手元の「アブラムシ入門図鑑」にも収録さていて、形態や模様の特徴もよく一致するのですが、ただ「周年ケヤキで生活」とされているのが気になります。
Hepotaさんの記事へのezo-aphidさんのコメントによれば、4齢幼虫はケヤキから簡単に落下して他植物で羽化することがあり、またダイズでの多発例が報告されたり、寄主でない低植物にもよく見つかる、ということです。
しかしBABAさんの記事にも毎年クズで見かけると書かれていますし、今回私が見たものも1枚のクズの葉裏に多くて5~6匹がついていたので、この植物に何らかの関係を持っているのではないかと思います。
(2015.1010・明石公園)
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