アリモドキバチ科の一種 Embolemidae ?ruddii
足元の葉の上に載っていたハチで、最初羽アリのように見えたのですがそうでもなく、ヒメバチかコマユバチだろうと思ってとりあえず撮って帰ったのですが、写真をよく見れば翅脈が全く異なります。
こうなると皆目見当がつかないので、以前にPDFダウンロードしていたカナダ農務省(?)の Hymenoptera_of_the world に収録されている様々な科・亜科の図を順に眺めてみれば、翅脈や触角、頭部の形などがEmbolemidae (アリモドキバチ)科によく似ています。
その科名で探すと寺山守さんのサイトの「日本産膜翅目の検索と解説」の中にアリモドキバチ科の日本産3種の検索表がありました。下の写真で見られる翅脈(ちょと不明瞭な部分があるのですが)や触角の柄節と第3節の長さの比で検索表を辿ってみるとアリモドキバチ Embolemus ruddii Westwood の雄に落ち着くのですが、前胸背面の構造や交尾器は確認出来ないので、確かとは言えません。しかし科レベルまでは間違いないでしょう。
「触角挿入部が著しく前方に突出する」こともこの科の特徴だそうです。
(2015.12.01・学が丘北公園)
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