ナシミドリオオアブラムシの卵と粘着物質
シャリンバイの葉の裏で、ナシミドリオオアブラムシの卵にくっついてしまったユスリカの仲間です。
ユスリカの翅はアブラムシの卵にべったりと貼りついてしまって、すでに頭部が失われています。
こちらのユスリカはまだ生きていますが、完全に脚をとられていて脱出できそうにありません。
ナシミドリオオアブラムシの卵は常にこのような粘着性の液体に覆われていますが、この液体は産卵時に母虫が腹端から分泌して塗りつけるものです(2010.12.30,2013.12.01の記事)。寄生バチやダニなどから卵を守るためのものではないかと思っているのですが、単に卵が葉面から剥がれ落ちるのを防ぐ役目を果たしているだけということも考えられます。それにしても、孵化直後のか弱い幼虫がこの粘液に捉えられないのが不思議です。
(2016.01.21・明石公園)
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